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こんな時だからこそ、恐怖指数でパニック度合いを測ってみよ

これまでにも何度かVIX指数(恐怖指数)が先日のプチ・バブル崩壊では、リーマンショック以来初めてVIX指数が50を突破し、「あまりの恐怖に」30分ほど計測不能になるという事態に陥りました。

時間を同じくして、ドル円もストップロスを次々と誘発し、瞬間的に250ppも落ちたことは記憶に新しいところです。さて、このようにVIX指数は、市場の方向性を測るうえで重要な指標となってくれます。

通常、何事もなければ基本的にVIX指数は10から20を往復しています。株価が大きく下がるとどんどん20に近づいていきますが、20を恒常的に超え続けることは滅多にありません。

さて、現在のVIX指数を確認してみると、25.30となっており、50まで沸騰した日の平均と同じ値に近づいてきています。このことから、日経平均やダウがいくら何連騰しようが、上海株がいくらリバで復活しようが、まだまだ市場は恐怖を抱いている、すくなくとも恐怖の高まりは収まっていないことが分かります

つまり、まだまだイレギュラー(非常事態)に市場はあると見ていいでしょう。したがって、前回もお伝えしましたが、こんな時に安直に買い戻しをしてしまうと、痛い目に合う可能性はまだまだ非常に高いと言えます。

また、このようにしてVIX指数が注目され出すと、市場が不安定になるたび、VIX指数が購入され、値がどんどんと上がっていき、それに応じて余計に市場の恐怖が高まり余計に不安定に…という悪循環に陥る可能性も指摘されています。

つまり、恐怖が恐怖指数を生み、恐怖指数が恐怖を再生産するという構図となっているわけですが、時として、こうした核爆弾のような爆発的なエネルギーを生み出してしまう側面があるのも事実です。(執筆者:大島 正宏)

10年来のレンジ下限にタッチした「日経VI」 一体何が起こるか?

 先日、VIX指数のレンジ取引に妙味があるという話をしましたが、今回はVIX指数の日本版「日経VI」について語ってみようと思います。日経VIは、S&P500をもとにしたVIX指数と同じで、市場参加者が日経平均の将来的な変動をどのように捉えているかと数値化したものです。この数値が高ければ高いほど、ボラティリティが激しくなる=相場が大きく変動する、というわけです。

 日経VIのレンジは20-40が基本です。ここ10年でみてもレンジ上限をブレイクしたのは、わずかにリーマン・ショックの時のみ。逆に20を大きく下回ったことは一度もありません。つまり、現在の19.80という数値(記事執筆時点)が何を意味しているのか、賢明な皆さんならすぐに分かっていただけるのではないでしょうか。

 導き出される回答は2つ。1つ目は、市場参加者が、「今後も日経平均は安定して上昇を続けるだろう」と考えていること。そして2つ目は、日経VIのレンジ下限をタッチしているということです。

 市場が総楽観ムードになった時、大きな変動が起きるのは、日本に限らずこれまでの歴史が示している通りです。くしくもロイターによれば、先日投資家を対象に行われた調査で、「株価が本来の価値以上に評価されている」と考えている投資家が2000年以来の高い割合で存在していることが明らかとなったばかりです。

 このまま、総楽観ムードが株価を更なる高みにおし上げるのか、はたまた日経平均2万円の壁を破ることが出来ずに「墜落」するのかは定かではありませんが、いずれにせよ、日経VIが下限レンジにあるという事実には、注意を払う必要がありそうです。(執筆者:大島 正宏)

「VIX指数」はこう使って儲けろ!

 VIXという指数を聞いたことがある人は多いかもしれません。これはボラティリティ・インデックスというもので、アメリカの株価S&P500のボラティリティ(値動きのボリューム)を元に算出されるものです。

 例えば、この値動きがパニック相場で激しく下落すると、VIX指数が大幅に上昇し、逆に何事もなくイケイケドンドンで買いに積極的な相場となると、VIX指数が大幅に下落するというものです。したがってVIX指数は、相場参加者の「恐怖」を表したものだと言われています。

 しかし、楽観と悲観の具合ってやはり周期がある と思いませんか?

 実はVIX指数にはレンジがあるんです。チャートを見てみると分かりますが、大抵の場合は10-20のレンジ圏内に収まっています。10を下回るようだと、市場全体が楽観過ぎる証であり、悲観的なネタが積極的に取り上げられ、20を超えると市場が悲観的過ぎるので、楽観的なネタが求められる傾向にある、といったサイクルです。

 したがって、10や20の下限や上限にVIX指数が近づいてきたら、なるべくそれまでと反対の売買を行ってみるのがいいでしょう

 例えば、現在のVIXは15.23(執筆時点)。まだまだ反対売買を行うのには早いといったところです。

 しかし、今は株高・ドル高が行き着くところまで行こうとしている状況。これだけの株高であれば、普通ならもう少し10に近くてもいいと思うのですが、レンジの中間である15ということは、何か市場が「違和感」を感じ取っている最中なのかもしれませんね。(執筆者:大島 正宏)