1月18日は中国GDPが発表されます。
前回が6.9%に対し、今回の予想が6.8%ですから、やや抑え気味の数値ではありますが、それでもこれだけ連日世界中の市場を混乱の渦に巻き込んでいる中国ですから、当然市場は下振れを予想しているでしょう。
それだけに、指標予想を上回るようなことがあれば、ポジティブサプライズから不安感解消で暴騰、低ければ「やっぱりな」というムードが一気に醸成され、市場は続落を見せることになるかと思われます。
何もこのタイミングでこんな重大な指標を迎えなくとも…と思うのですが、いずれは織り込んでいかなければならないものなので、市場もさぞかし戦々恐々としているでしょう。
さて、肝心のドル円は朝方116円の下窓スタートとなるも、その後117.3円まで上昇することとなりました。
前回もお話ししましたが、下値の硬さや反発具合からみてもそろそろ底固めムードが広がりつつあります。月曜こそ、ダウが休場で夜間の値動きは落ち着いたものとなっていますが、中国GDPという「パンドラの箱」さえ乗り切ってしまえば、その先には希望が見えてくるかもしれません。
面白いのは、ドルストレートのなかでもユーロドルとドル円は逆相関であるのに対し、ポンドドルや豪ドルなど(いわゆるリスク通貨)とは相関を見せている点です。年明けからポンド円は10円、豪円は7円も下落していることを考えれば、ドル円の一旦の反発に乗じ、これらクロス円を買ってみるのも一興かと思われます。(執筆者:大島 正宏)