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黒田日銀総裁の狙い撃ち口先介入発言でドル円暴落 このあといったいどうなるか?

10日の東京市場はいきなり黒田日銀総裁が衆議院財政金融委員会に出席した黒田総裁の答弁で一気にドル円が急落することとなりました。

黒田総裁は民主党の前原議員の質問に答える形でこのときとばかりに「実質実効レートでここからの円安はありそうにもない」と発言して完全に口先介入を実施。さらに、「永久的な量的・質的緩和は考えていない」「付利金利の引き下げは検討していない」と追加緩和に消極的である旨を訴求してドル円は程なく2円以上の下落を示現することとなりました。

最初から円安けん制を狙った確信犯的答弁

まあ125円を超えて週末を終えていますからなんとか沈静化させたいという目論見もあったのでしょうが、ちょうど国会に呼ばれたのでいいタイミングということでこうした発言をあえて行ったものと思われます。いまのところ122円は割れていませんので、11日の米国市場で小売売上高などが予想を超えれば再び125円方向に戻ることも考えられます。

直近は一旦調整か?

ただ、以下のチャートのように21日のボリンジャーバンドで見ますと日足では完全に+1σを切って落ちてきてしまっていますので、124.600円以上を回復しないことには上昇基調には戻らなさそうな雰囲気となってきています。この水準では口先介入がでるのではないかとは思っていましたがまさか黒田総裁自らやらかしてくれるとは思いませんでした。しかし中央銀行の総裁が為替の水準について具体的なレベル発言をするのは明らかに問題だとは思いますね。

ただし、相場は必ずだめだと言われると試しにいくものですから再度128円方向をやりに行く可能性はまだ残されています。基本はしっかり押し目買いで、120円を切るとこれはトレンド自体に変化がでることになりそうです。(執筆者:大島 正宏)

ついに来たドル円牽制パンチ! 今後も続々やってくるか?

以前「デカい波に乗れ!」というお話をしましたが、早速巨大な津波がドル円を襲いました。

黒田日銀総裁が、「ドル円がこれ以上上がるようなことはない」と国会で発言。124.5-6付近で小康状態を保っていたドル円は、一気に200pp超の下落を起こし、122円台半ばまで売り込まれることとなりました。

おそらく内閣サイドから何らかの圧力があったのだと思いますが、前回述べた、「オバマが牽制しだしたら日本も追従するだろう」という話を、これ以上ないほど見事なまでに黒田総裁が実現してくれた格好です。

今のドル円は超円高時代の逆バージョンであると思われます。つまりドルと円の需給関係から必然的に上昇はするのですが、それを好ましいと思わない政治サイドが必至で通貨安を押しとどめようとする構図です。オーストラリアやスイスのように通貨安/高政策を行うことが出来ればいいのですが、日本やアメリカレベルになると、経済のために政策を可変的に調節することは出来ても、通貨のために変えてしまうような真似は出来ません。したがって、口先介入・実弾による為替介入など、ありとあらゆる食い止めが行われます。

1ドル70円台時代のことを思い返せば分かりますが、今後ドル円は長期的にみると、おそらく120円-120円台後半の狭いボックスで動くのではないでしょうか。そして、日銀が出口戦略に手を付け始めた時、つまり金融緩和を終了させにかかると同時に、ドル円は円高へ一気に戻っていくことが予想されます。

ともあれ、今日の黒田総裁の発言を1つとっても、ドル円はひとまず上がったら売り、どう考えても下げ過ぎたようなら短期的に買いの戦略で行けば良さそうですね。決して200pp落ちたからといってツッコミ売りはせず、気長に上がってくることを待ちましょう。(執筆者:大島 正宏)