タグ別アーカイブ: 追加緩和

週末に市場は「マイナス金利導入」をどう消化するか?

黒田さんが再びやってくれましたね。ついこないだ、「現時点でマイナス金利政策は考えない」って言ってたのに! 僕のシナリオでは、追加緩和もやるにしても想定の範囲内で終わって、今回の日銀会合はどっちにしろ売り場になるイメージでした。

結果を聞いた時は、「えっ、マイナス金利ってどうなの?」というかんじで、判断に困りました。そういう反応のトレーダーさんも多かったんじゃないでしょうか。

中身を見てみると、日銀当座預金残高を3つに分類して、そのうちの1分類がマイナス金利になるだけで、「実際はほとんどの部分はマイナス金利にならないのでは?」なんていうことも言われているようです。

これだけを見ると、今回の内容自体にはそれほど威力がないような気もします。ですが、それよりも「これから先、打てる手はあるんだぞ!」っていうのを見せた効果が大きいんでしょうか。実際、この発表を受けて、長期金利はガクンと下落、10年国債は初の0.1%割れをしてしまいましたしね。

正直に言って、僕ではファンダメンタルズに考えて、このマイナス金利政策がどの程度の強い威力を発揮するのか、はっきりと分かりません。なので、これからはチャートでこのベクトルの強さを見極めるしかないな、というスタンスです。週末を受けて、市場がこの追加緩和をどういうふうに消化したのか、月曜日のところの動きが気になるところです。

月曜からの動きを見るうえで、チャート上のポイントで僕が意識しているところをいくつか挙げておきます。

とりあえず注目したいのが、121.45円付近に位置している移動平均線の200日線と、昨年8月の上海株式暴落時の戻り高値の121.65円。ここを抜いてこられずに下げの形を作ってきたら、狙っていこうと思っています

ただ先週の終わり方を見ていると、上げの勢いはしつこそうなかんじ。月曜に入って(特に欧州時間から)、ガラリと雰囲気が変わっちゃったとかでなければ、慌てずに待っていたほうがいても問題ないと思うので、のんびり構えておくつもりです。(執筆者:貝田 凡太)

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追加緩和はない? リバウンドで絶好の売り場が到来か

FOMCはある意味予想通りの「世界経済の停滞にかんがみた利上げペースの鈍化」が示唆されるにとどまりました。報道では利上げが結局行われることを嫌気してダウ平均を中心に売りが広がった…などと言われていますが、単純にFOMCを通過し、目先の重要な指標がないことからの、一旦の高値警戒感だと思われます。しかし一方で理解不能な動きをしているのがドル円です。

ドル円は118割れを何度か試したのち、割れないと踏むや一転して119円へアタックを開始、政策内容発表の直前には119円すらつける始末でした。いくら株価が堅実さを表していたとはいえ、100psあげてしまうような株高でもありませんでした。背景にはおそらく、日銀に関する欧米筋の金融緩和期待と、市場が大きくショートに傾いているなかでの損切り燻り出しの2つがあったと思われます。

日経の下げも一段落つき、ドル円も118円で底値の目処をみつけ、かつアメリカも利上げを取りやめるほど景気が悪いとは感じていない…といったことを踏まえ、筆者はこの水準・この市場ムードで追加緩和が行われるとは考えていませんが、もし一部の「勝手な期待」でガンガン買い上がってくれているとするならば、まさにここは絶好の売り場ではないでしょうか。

おりしもアメリカでは決算発表が各社からなされていますが、どこを見渡しても冴えない数字が並びます。特に中国頼みのアップルにいたっては、「未曾有の経済危機が到来する恐れがある」などとCEO自身が口にする始末で、消費ペースの鈍化と経済の変わり目を肌で感じ取っているのだと察することが出来ます。いずれにせよ、このリバウンドは単なる「踊り場」に過ぎないと捉えるのが適切でしょう。(執筆者:大島 正宏)

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日銀は追加緩和を見送り 今後の相場の見通しは?

これまでに再三お伝えした通り、日銀は追加緩和を見送り、ドル円は値を下げました。しかし、意外だったのは、ドル円の下値が限定されていたことです。

その前に発表されたFOMCの声明文が、予想以上にタカ派だったことが理由だとされていますが、実際は株価の押し上げが値を食い止めたとの考えが適切でしょう。

事実、120.5から一転、昼過ぎには121.47まで切り返したドル円は、世界的に冴えない株価を背景にジリジリと値を下げ、ロンドンフィックスにかけては120.5を下回っている始末です。

早速、日銀は「1月にこそ追加緩和を行う」などという景気のいい見出しがニュースサイトで堂々と掲載されていますが、あくまでも彼ら日銀は、名目上インフレ期待の腰折れの責任を「一時的に下落している原油」のせいにしている限り、日本経済の活力が根本的に削がれていることは決して認めようとはしないはずです。

さて、今後の見通しですが、ここから先は、状況的には重要なイベントが過ぎたため、ひとまず雇用統計週に向けて材料待ちといったところでしょうか。ネタがないため、大きく緩むこともないと思われます。

ただし、基本的にアメリカはここ数年、年末は年末商戦絡みや暖冬ネタで景気がよくなる傾向にあるため、今年も上向きの「補正」がかかるとの見方は低くないはずです。それだけに、もし11月の雇用統計やISM製造業景況指数までが酷いようであれば、いよいよ暗雲立ち込める結果がドル円を待ち受けているかも知れません。(執筆者:大島 正宏)

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日銀にはさらなる追加緩和の余地はもうない? 日銀を取り巻く厳しい状況

黒田バズーカによる量的金融緩和が始まってから既に2年、資金としても80兆円近いお金が投入されましたが、結果として2年2%という公約は後ずれさせざるを得ない状況となっています。

今週発表となるGDP次第では海外の投機筋からまたしても追加金融緩和の声が高まりそうですが、実はもはやそう簡単に追加緩和ができる状況ではなくなってきていることが様々なデータから予想できるのです。

既に日銀のバランスシートは300兆円を超える水準に達成

1月のスイス中銀の無制限介入突如中止宣言・いわゆるSNBショックはまだ記憶に新しいところですが、このSNBもGDPの7割が外貨準備高となったことから、それ以上の介入を断念せざるを得ない状況となっています。

日銀の300兆円のバランスシートは既にGDPの6割で、今宣言した規模で緩和を行っても来年には7割に到達することは間違いない状態となっているのです。

ここまでくれば300兆も400兆も大して変わらないような錯覚に陥りますが、日本の税収は年間たった50兆円で、しかも公務員の人件費だけでも27兆円もかかっているのです。

日銀といえどもこれ以上のバランスシートの拡大はかなり厳しい状態です。なにより日本の3倍以上のGDPを誇る米国のFRBですら4.5兆ドル、日本円で540兆円ですから、日銀の抱え込んでいる債券等の規模の大きさが改めて意識される状況です。

既に国債の買い入れは札割れ

2年ほど前から買入れている国債も最近ではマイナス金利にしても札割れを起こしており、既に市中から買付けるのは難しくなっていることを示唆しています。銀行は日銀の金融調節や金融派生商品取引の際に担保として国債が必要となっており、これまでも日銀に脅かされて国債を放出してきていますが、もはや既に限界に近づいているのが実情です。すでにこの段階で今年70兆円程度増やすとされたマネタリーベースですら実行不可能に直面しているのです。

ECBを真似た付利のマイナス金利も実行不可能

ECBは民間銀行が預け入れる預金をマイナス金利にすることで市中に資金が出回るようにすることに成功していますが、日銀では付利は残されたままで、しかも今回の金融緩和で国債買取から市中に出回ったはずの資金の殆どは銀行経由で日銀の当座預金に戻ってきてブタ積みされているだけというのが実態です。

ブルームバーグの直近の報道ではこの付利の撤廃や引き下げなどの可能性が指摘されていますが、これはある意味で日銀から民間銀行への補助金の役割を果たしており、簡単には撤廃できないのが実情です。

また短資会社などはこの利息があるからやっていけている部分があり、完全に付利がゼロになるとその経営にも影響がでることは必至の状態です。財務省からも短資会社には多くのOBが天下りしている関係もあってこの付利の撤廃はそう簡単にはいかないわけで、追加緩和に利用するのは事実上絶望的といえます。

黒田さんはいくらでも買い入れるものはあると豪語するが・・

日銀黒田総裁は今後も緩和措置として買い入れることのできものはいくらでもあるとしていますが、中央銀行でETFのようなリスク資産をどんどん買い入れているのは実は日本以外にはないのが現状で、債券買い入れというのはそれほどフリーハンドではないと言えます。

また国債以外の買い入れ拡大に難色を示す経営陣も日銀には多いと言われ、話はそう簡単ではなくなっています。いまやETFを通じてファストリの大量株式保有に日銀の名前がでるのではないかという話も登場するぐらいの状況で、債券の買い入れは厳しさを増してるのです。

よほどのことがない限りQEの追加はありえない

こうした状況から、QEがまたサプライズ的に起きると期待するのはかなり難しそうです。

黒田総裁は財政規律が守られないなかで財政ファイナンス的に政権に資金を提供する現状を危惧しはじめており、むしろ出口を考え始めているとも言われています。

海外勢が日銀の追加緩和期待で相場を上げるところにはついていき利益をしっかりいただくべきですが、失望売りが出る前に売りでも利益を確保するぐらいしか今後日銀のQEネタでの儲け口はなさそうな状況です。

特に政権と日銀との不協和音は日に日に大きくなってきており、多少の株価の下落やGDPの伸びの縮減ぐらいでは追加緩和を期待するのは無理と言えそうです。 (執筆者:坂本 博)

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日銀の追加緩和はあるのか?

4月当初に日銀の追加緩和が見送られた際には、「4月30日にはあるだろう」という噂で持ち切りでした。しかし、その見方もどうやら怪しくなってきています。

黒田総裁が「サプライズは考えていない」、浜田教授が「125円、130円の円安になると思わない方がいい」、そして24日に関係筋から発表された「日銀は出口戦略を考え始めている」など、発言だけをピックアップしてみても、どう考えてもこれ以上の追加緩和は望めない雰囲気が漂っています

その一方で、米国の大手銀行が出した金融緩和レポートで買い上げられるシーンや、自民党の一部議員から「追加緩和しないなど有り得ない」などという声もありましたが、議員の恫喝で追加緩和するのであれば、前任者の白河総裁の時などもっとガンガン緩和してくれていたわけで…。どうにも緩和期待側にとってはパンチに欠ける印象です。

ドル円は心肺停止中。これまで何度もお伝えしたように米国の指標が芳しくなく、かといって下を掘り下げる威力もなく、ひたすらドルストレート頼みの状態が続いています。

ドルストレートに一旦は反発の余地があると考えられるだけに、そろそろヘッジファンドの換金売り(SELL IN MAY)に併せて何らかの下方向へのアクションがあってもおかしくないのですが…。ひとまず、来週のFOMCと日銀会合がトリガーとなることを願うしかなさそうです。(執筆者:大島 正宏)