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8月後半の注目点は中国と原油価格

週空けの東京市場はお盆が明けたといってもいまだ夏休み気分が抜け切らない雰囲気ですが、そんな市場に大きな喝をいれる自体となっているのが中国と原油価格の推移です。


Photo 新華社日本語版
http://jp.xinhuanet.com/2015-08/14/c_134517291_3.htm

実は人民元の切下げより市場インパクトが大きかった天津の爆発事故

当初天津の爆発事故は単なる事故ではないかと思われていましたがその被害の甚大さはかなり中国経済に痛手を与えているようで結果論からいえば4.6%程度の人民元の切下げよりもはるかに大きなインパクトを市場に与えているようです。

上海市場は18日に6%以上の下げを記録していますし、さらに人民元の切下げも加速するのではないかといった疑心暗鬼がかなり市場を覆う形になっています。実際もともと経済統計も嘘か本当かよくわからないのが中国ですから、どう注意をするかが難しい問題ではありますが、中国発でなにかさらに市場を下押しする要因が示現する可能性は疑っておいたほうがよさそうです。

上海株式市場はまたしても下方向を模索中

WTI原油はまさかの40ドル割れも

また原油価格も秋口には60ドル以上に戻るとの楽観論がありましたが、イランの原油再輸出の話が浮上して以来価格は下がり続けており、こちらもここまで来ると一旦は40ドル割れを試さないことには底値を確認できない雰囲気となってきています。

新債券王でおなじみのダブルラインキャピタルのジェフリーガンドラックは原油が1バレル当たり40米ドルまで下落するなら、世界がおかしくなると発言するとともに経済だけでなく、地政学リスクも高くなると今年の1月に早々と強調していましたがそれが現実のものになろうとしています。

また、米10年債利回りは1%まで下落するとも予測していますが、こちらはまだそこまでにはなっていないとしても原油価格が世界的なインフレの抑制に寄与していることは間違いなく、これで本当に9月利上げできるのかという話がまたしてもぶりかえす局面になってきています。

いずれにしても中国と原油価格は今後の為替の動向に想像以上に大きなインパクトを与える可能性が高く、まさかのときのためにしっかりタイトなストップロスを置いて売買していくことがより肝要な時期にさしかかってきています。(執筆者:坂本 博)

原油価格が今後為替に与える影響について


(撮影/ロイター/アフロ) http://thepage.jp/detail/20150406-00000007-wordleaf

本来6月中に行われると見られていたイラン核開発制限での6カ国合意は、制裁解除となることからこの夏以降原油生産量の増加をもたらし、また原油価格に影響がでそうな状況となってきています。レイムダック化したオバマのほぼ最後の仕事と言われるこの合意で原油市場には確実な変化が表れそうです。OPECサイドは秋口以降原油価格は上昇に転じるといった強気の見通しと掲げていますが、イランの増産次第では状況に変化がでそうです。

本来、こうしたイランとの合意前に米国FRBは6月時点でアリバイ的にでも利上げに踏み切るのではないかという観測もみられたのですが、実際は想像以上に慎重なイエレン議長の発言もあり、12月までに実施というヘッドラインでドルが再上昇過程に乗っていますが、実際はまだどうなるかわからないという見方も根強く残っている状況です。

原油価格はドル円の動向にも影響

原油価格は日本の経常収支にも大きな影響を与えています。昨年末からの原油価格の下落日本の経常収支は貿易赤字の激減から年明け以降黒字に転換しており、実需としての円売りドル買い要因が大きく減少することが予想されます。昨年、一昨年の年間13兆円あまりの貿易赤字は確実な円売り要因となってきましたが、円安を支えるものがひとつ消えることになるからです。

また、その実行の是非を別とすれば原発の再稼動もエネルギー輸入をさらに減少させることから円安要因を崩すファクターとなりかねない状況です。原発は来年からの話となりますが、この秋口から円安を支えてきたさまざまな要素に変化が表れそうな気配となってきています。(執筆者:坂本 博)