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ついに1ドル124円! だがあえてショートポジションを

長いレンジをついにブレイクしたドル円ですが、ひとまずの目標と言われていた124.14も一瞬でクリアし、124.46まで上昇するという勢いを見せました。

しばらく全く止まりそうな気配のない円安ムード一辺倒ですが、しかし、ここまで来たからこそもう一度ショートポジションというのも面白いかも知れません

以前もお伝えしましたが、120円台より上の域というのは、いわば成層圏を超え、大気圏に突入しかかっているようなレベルです。

1ドル130円になる可能性もなきにしもあらずですが、リーマンショック前の水準にまで完全回復したどころか、当時のピークレベルにまで来てしまった以上、ここから先は1円上がるごろに大騒ぎとなるはずです。

事実、124円にまで達した時の政界や経済界のコメントの求められ方は半端ではありませんでした。

これってどこかで見たような光景ではありませんか?

そう、1ドル70円台時代とちょうど同じです。甘利氏が「円安というよりドル高」という発言をしましたが、一面では確かだといえ、やはり円インデックス(ソース:
http://rightsideofthechart.com/global-currencies-gold-commentary/xjy-yen-weekly-oct-3rd/)をみてみると、急速に円の価値が毀損し、ボトムラインに近づいていることは明らかです。

となれば、やはりショートポジションを作ってみるのは案外損ではないと言えます。

もちろん短期的には130円に到達したりする可能性は否定できません。しかし、無情に130円になる確率よりも、ここまで来たらどこかで牽制が入って118円にまで落ちる可能性の方が高いと思いませんか?

FXは確率で戦うゲームです。どうせ上値が限られているのなら、130円まで耐えられるようなポジションをショートメイクしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:大島 正宏)

すべての日本人個人投資家の疑問 ドル円はどこまで上がるのか?

さて5月もぎりぎりの26日になって、なにやらするするとドル円が122円台に乗せ、しかも、さしてよかったわけではない米国の経済指標を見てとうとう123円にまでのっけるという暴騰の事態になりました。

後づけの講釈はいくらでもできますが、どうも準公的機関のドル円買いがかなりサポートになっているようで一説には6兆円、つまり日銀のドル円介入規模ぐらいをここ数日で買っているようです。

まあそこまで行けばあがるわなあ~という話なわけですが、ここで国内の個人投資家がみな悩んでいるのがこのままついていくべきなのかどうかという問題です。これまでにもいろいろ五月雨的に書きましたが、上げる方向とピークアウトする方向にはおおむね次のような説が混在しています。

上方向の可能性

・テクニカル的に三角持合を抜けたので少なくとも124円を抜ける方向、うまく行けば130円方向にこのまま突き進む

・イエレン議長も年内の利上げを明確に口にしており、金利差としてさえぎるものはないので上方向

・ユーロの取引を手仕舞って、国策とPKOで下値の硬いドル円で投機筋は夏前にもう人稼ぎ~これについていかない手はないでしょう。

・年央に最もドル高になるケースは少なく、過去20年近くを見ると年末。つまりここで124円行けば年末は間違いなく130円方向

下方向の可能性

・エリオット的には124円近辺がピーク。実は122円でも誤差範囲ではあったが、これで125円程度まで上がればあとは2016年の5月に向けて100円方向に下げる可能性~三菱UJFモルスタ証券宮田氏

・年末に向けて下方向をヘッジファンド勢が検討しはじめている。計上収支の黒字からみると円高シフト・・JPモルガンチェース 元BOJ 佐々木氏 ピークは124円

・大統領選が始まる秋口はドル高けん制がでやすい

・TPPを視野にいれればドルが一方的に上がるのは不都合で要人による口先介入で市場は冷やされる。

といった具合で、どの話を信じるかはまさにトレーダー次第ということになる。

多少損失を覚悟するならドル円は押し目があるときに122円50銭から122円程度で買いを入れ、さがれば買い増しか一旦損きりで入りなおし。120円までおちれば上下方向はニューとなり、119円台に入れば一旦上昇話はおしまいというのが定石といえそうです。

また124円まで行けば1度目は戻り売りもワークしそうな気配で、一旦ピークをつけてまた夏の膠着状態に入る事も考えられます。

ただ、124円と言うととても先のレベルに見えますが、26日の高値から考えればたかだか70銭程度であり、ここでついていくか戻り売るかを真剣に考えなくてはならないほどたいした稼ぎになるものでもないとは考えられます。急に夏が近づいて真夏日連発になりそうですが、少し落ち着いてどうすべきかをお考えになるべきではないでしょうか?(執筆者:坂本 博)

金融抑圧政策の行方 FXユーザーが真剣に考えておくべきポイント

 アベノミクスというのはすっかり総合的な経済政策であるかのように報道されるようになっていますが、皆さんご存知のとおり、実際に行われたのは日銀による金融緩和だけであり、とくに消費税率も上がらない中で10月末に行われた追加緩和は典型的な中央銀行による金融抑圧政策の様相を呈するようになっているのです。

金融抑圧って何?

 日本のメディアでは殆ど取り上げない言葉がこの金融抑圧といわれるもので、Financial repressionという英語からきている言葉といえます。この金融抑圧とは、証券、債券、通貨といった自由市場において、政府もしくはその流れを汲む中央銀行が個別の市場における価格形成に対して干渉する行為のことをこう呼んでいるのです。GPIFやかんぽといった準公的機関を使って株価の維持や上昇を目論んだり、日銀自身がETFを買うことで日経平均を買上げたり、さらにGPIFが外貨調達と称してドル円を買上げたりするのは典型的な金融抑圧政策と呼ばれるものといえます。

金融抑圧のメリットについて

 政府にとって金融抑圧が極めて魅力的なのは、まったく痛みを伴うような財政再建を伴実行することなく、負債を多額に発行することで資金調達レベルを引き上げることができるところにあります。つまり言葉は悪いですが、財政ファイナンスを中央銀行が行っているのが実情で日本円だけを増刷して借金の穴埋めに使っているだけの話であり、追加の財政出動はしてもまったく緊縮財政で出銭を減らそうという意識も動きも全く見られない国策バブルということになります。

ウルトラ負債はハイパーバブルで帳消しが目論みか?

 すでに国内GDPの2倍規模にまで膨れ上がっている日本の負債ですが、これをもろともせずに中央銀行主導でバブル経済を牽引していことするのがアベノミクスの実態ですから、将来的にどうこの負債を解消するのかが実は大変大きな問題となってきているわけです。過去における新興国の事例や戦後の日本ではハイパーインフレを起こすことで借金を帳消しにするといったやり方を現実に経験してきていますが、実はこうしたやり方でインフレを起こさせようとしている可能性は否定できないのが現状です

制御不能の円安相場に陥る可能性も

 話を為替の世界に引き戻しますと、まったく性懲りもなくアベノミクス第二幕と称して日銀主導による金融抑圧政策は2015年も粛々と継続し、3日に1度は380億円のETF買いが起こるのはもはや間違いありませんので、米国の利上げを見込んで2015年の前半までは間違いなくドル高にシフトすることになりそうですが問題は1ドル125円を超えたあたりから制御不能の悪い円安にシフトしてしまう可能性があることについては心配しておく必要があります。

 現在行われているのは中央銀行主導で円の切り下げを行っているわけですから、あらゆる国民の円ベースの個人資産はどんどんその価値を失っていくことになることだけは間違いありません。FXユーザーとしてはやはり外貨資産をどう管理して増やすことでリスクヘッジするかについて真剣に考える年がやってくることになりそうです。(執筆者:坂本 博)