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いまどきループイフダン型仕組み売買がはやるのは自動売買への失望としかけ売買の明快さ?

2007年にマネースクエアジャパンがはじめたイフダンを複数、繰り返ししかける機能のサービスは2013年ごろから急に業界内ではやり出し2014年にはサービスを提供する業者が8社近くにまで膨れ上がることとなり、ちょっとした人気サービスになっています。

これは、ややもするとシストレかと錯覚しますが、ベースにあるのは相場が上にいくか下に行くかで設定するイフダンという物理的な機能に一部の業者は様々なアルゴリズムを組み込んで繰り返し売買ができるように仕組んだものとなっているのです。こうしたサービスが流行るのにはわけがありそうです。

シストレの自動売買に対する利用者の失望が仕組み売買にシフトか?

2012年アルゴリズムによる高速取引がやたらと市場を騒がせた時に多くの個人投資家がもはや手動で裁量取引をしている時代ではないことを痛感させられ、それがシストレによる自動売買への関心を高めることとなったのは記憶に新しいところですが、実際に使ってみますとミラートレーダーのストラテジーはかなり戦跡などを公表されているにも関わらず実際に利用すると驚くほどドローダウンがでたりして、正直なところ売買ロジックがブラックボックス化していることが気になるところです。

またMT4の戦略であるEAについては有償、無償を含めて国内でまとめて配布をしてくれるサイトがない上に、金融庁がこうした商品の販売に投資助言業の資格を持たないものが関与することを違法としているため、国内でMT4を提供する業者もまともに手が出せないのが実情となっているようです。

結局2012年ごろからシストレに積極的に取り組んだトレーダーはいち早くその利用の難しさに気づかされることとなり、よりこうした仕組み売買のほうにシフトしてきている感があります。

ブラックボックス化して何が行われているかわからないのは利用者にはストレス

戦略(ストラテジー)とひとくちにいいますが、どういう相場状況にどうなるということが事前に明確に開示されていないのが自動売買の戦略のウィークポイントといえます。

またMT4のEAのソースを開けてチェックしてみますとせいぜい2つから3つ程度のテクにかつチャートのシグナルを拾って動いているものがほとんどであり、ヘッジファンドが使っているような市場の状況や指標の結果を読み込むアルゴリズムとは程遠い存在であり、どれだけバックテストを行っても大きなドローダウンを引き起こす売買戦略は利用者にとって想像以上にストレスになっているのが実情です。

イフダン機能の設定は明確で初心者も納得できる点がうけている

それにくらべてループイフダン機能は各社刈り取り方が微妙に異なりますが、何が行われているのかが明確であり、初心者でも時間をかけて理解すれば納得のいく売買手法であるところが大きな魅力といえます。

仮に負けることがあってもどうして負けたのかがはっきりしていますから納得のいくものという点もユーザーの支持を得ているポイントとなっています。

一度設定して、翌朝起きてみたら知らないうちにたんまり利益が確定されていたというような、わけもわからずに利益が出る話は情報商材の広告の世界だけに登場する、なぜか南の島を旅している嘘か本当かわからない輩のお話ぐらいで、実際には自動売買といえどもしっかりと何が行われているのか理解できるものをユーザーが求めていることがよくわかります。

長くスキャルピングを裁量でやっている存在からいいますと、こうした仕組み売買の投資助言料、つまりシステム利用料はバカ高い気がするのですが、多くの利用者はそれでもこうした仕組み売買に魅力を感じているようで、利益をしっかりあげているユーザーが多いことがなにより人気を大きく支えていることがわかります。(執筆者:坂本 博)

外為オンラインのiサイクル注文 M2Jから差し止めで訴えられる

 既にご存知の方も多いと思いますが、マネースクエアジャパンが次のような内容の発表をして外為オンラインの特許権侵害に関する差し止め請求を行ったことを明らかにしています。詳細を抜粋しますと以下のとおりです。

2015年2月19日、株式会社マネースクウェアHDが株式会社外為オンラインに対して、東京地方裁判所に訴えを提起いたしました。

(1)本訴訟に至った経緯及び概要
今般、当社は外為オンラインが2014年10月にサービス提供を開始した「サイクル注文」及び「iサイクル注文」が、当社の保有する特許権(特許第5525082号及び特許第5650776号)を侵害していると考え、その差止めを求める訴えを提起いたしました。

(2)訴訟の提起日及び裁判所
訴訟の提起日:2015年2月19日
訴訟を提起した裁判所:東京地方裁判所

(3)本訴訟の相手方
株式会社外為オンライン(東京都千代田区 代表取締役:古作篤)

(4)本訴訟の内容
外為オンラインに対する主な請求内容は、以下の通りです。
・当社特許権に基づく「サイクル注文」及び「iサイクル注文」のサービス提供停止

(5)今後の見通し
本 訴訟の進捗に応じて必要な開示情報が発生した場合には、速やかに開示いたします。尚、本訴訟が当社の連結業績に及ぼす影響は現時点では軽微であると考えま す。当社は、知的財産権を重要な経営資源の一つであると考え、平素よりその権利の取得及びその適正な活用を図っております。

引き続き、当社は、保有する知的財産権を侵害すると考えられる類似サービス・プログラムに対しては、一切の法的措置を含め、断固たる対応を採っていく所存です。

 と言うことで、外為オンラインのiサイクル注文も特許を出願していますから、売買方法というよりは具体的な設定のアルゴリズムのあり方といった詳細で特許を侵害している部分があるのではないかと言われ始めています。ちなみに今回アイネット証券のフープイフダンは訴訟の対象になっていませんので、やはり売買の仕組みというよりは
特許で設定している内容で抵触するところがあるのかもしれません。

差し止めになったら利用者はどうなるの?

 利用者にとってもっとも気になるのは、こうした請求が認められて差し止めになった場合に、ポジションをもっていたらどうするのか? ということでしょう。

 おそらく新規のポジションを作ることができなくなるだけで済むのだと思いますが、強制終了をかけられてしまいますと、かなりダメージが出る可能性はありますね。

 1月のスイスフランショックの時にもアルパリはとっとと強制終了をかけて会社をたたみましたから、このあたりのイニシアチブは完全に業者側にあるところがなんとも気になる部分ではあります。ループイフダンの各社サービスご紹介の時にも触れましたが、このiサイクル注文はFXブロードネットのトラッキングトレードにも供与されているシステムなので外為オンラインがとめられれば自動的にこちらもダメになりそうな気配です。今後の動きに注目したいところです。(執筆者:坂本 博)

ループイフダン大流行~どのFX業者 のサービスが秀逸か…

 話題は大きかったもののどうもいまひとつ利益がしっかり見えてこないシストレの自動売買とは裏腹に人気を集めているのがループイフダン系のサービスです。

 厳密にいうとループイフダンはアイネット証券の登録商標なので個別にそれぞれ名称がついているのが実情ですが、イフダンに値幅と相場の方向性だけをトレーダーが初期設定してあげると、あとは自動で刈り取りをしてくれるという、非常にわかりやすい内容のサービスがこれにあたります。

 ある意味でシストレ自動売買のアンチテーゼのような形で受けているのかもしれませんが、とにかく様々なサービスがでてきていますのでざっとご紹介していくことにいたしましょう。

様々なループイフダン系のサービス

M2J トラップリピートイフダン(トラリピ)

 このイフダンを何度も繰り返していくという点で先駆的にオペレーションモデルに仕立てたのがM2Jのトラリピということになります。通常のイフダンを一定の幅を設定していくつも仕掛けることができるのがこの仕組みの面白いところで、シストレではありませんが半自動トレードとして特許も取得しています。

 基本的に買いか売りかを決めて値幅もユーザーが設定できますが方向を間違えるとまったくかすらないということになります。また売り、買いを繰り返すことは出来ないのが弱点となります。

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アイネット証券ループイフダン

 この名称を正式に登録商標として所有しているのがISホールディングスのグループ企業であるアイネット証券です。中身はきわめてトラリピと似ているものですが、手数料が無料で利用コストがスプレッド以外かからないのが最大のポイントです

ひまわり証券ループイフダン

 ひまわり証券はISグループ企業であることからアイネットのサービスをOEMで供給してもらい顧客に提供しています。内容は全く同じもので一方向に設定されたループ方式のイフダンですが、同じものながら投資助言料をとられるのがこちらでコストは高くつきます。

YJFX! リピトレ

 YJFX!が独自に特許を取得して顧客に提供しているのがリピトレです。この仕組みも独自に特許を取得したようで、M2Jのトラリピと違うのは買いも売りも両方に対応しているとレール形のイフダンで、往復で取れる可能性があるのと、複数の仕掛けは出来ないのでひとずつ刈り取りをしていくところが異なります。

 こちらもトラリピを意識して開発された商品で値幅、取引数量、最大ポジション数などの設定を自動計算して最適化してくれるところが大きなポイントです。iサイクル注文はレンジの上下限を自動計算して追随し、サイクル注文はユーザーが独自に設定できるものとなっています。

FXブロードネット トラッキングトレード

 こちらは外為オンラインからのOEMで名前が違うだけで中身は全く同じです。

インヴァスト証券 トライオート

 ミラートレーダーのシストレにも力を入れているインヴァスト証券が提供するのがトライオートです。トライオートにはマニュアル注文、オートパイロット注文、仕掛け注文などが設定でき、相場状況にあわせて、相場が上昇するか下降するかをユーザーが設定し、様々な刈り取り方法を続けてセットすると半自動で刈り取りをしてくれるというもので、仕組みとしてはもっとも複雑な設定が可能となっています。

JNB 連続イフダン

 ジャパンネット銀行が提供する連続イフダンは通常のイフダンを9つ設定可能で、マニュアルで9つ設定も可能ですし、機械に任せて繰り返し設定も可能です。こちらは基本的に通常のイフダンの延長線上なので費用がかからないのが嬉しい特徴となります。

問題はコスト 逆ザヤにも

 この繰り返し方式のイフダンなら、初心者でも理解しやすく設定も簡単なのですが、問題はそのコストとなります。

 現在情報を開示しているのはこの4社だけになりますので恐縮ですが、数字はスプレッドと取引手数料でカッコ内はスプレッドとなります。(1万通貨あたり)JNBは既に記載したとおりスプレッド以外かかりませんがループイフダン系のプログラムを提供しているところはアイネット証券以外はすべて取引手数料を徴収しています

 一般的には投資助言料という名称になっていますが、これで助言か? という素朴な疑問はさておき、かなり馬鹿にならない金額となるのです。したがってあまり狭い設定でスキャルピングのような売買をしますと逆ザヤになりかねないという問題があります。それでもM2Jでは全顧客の7割近くがこの仕組みを利用しているそうですから、それなりに儲けはでるものなのかも知れません。

 果たしてこれは利用すべきなのかスルーするか? まずはバーチャルトレードを利用しみますとその中身をさらに理解することができます。(執筆者:坂本 博)

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日本ではシストレは定着しない? 既に二社がサービス終了のMT4

 2012年頃アルゴリズムによる高速売買がFX市場を席捲しはじめたころから注目されだしたのがシストレによる自動売買ですが、その中でも卓越したプラットフォームで自在に戦略設定ができるとして国内でもクローズアップされたのがMT4と呼ばれるシェアウエアで国内でもすでに6社以上が導入をはかっている状況にあります。

MT4はロシアのソフトウエア会社が開発した高機能FXトレードソフト

 このMT4とは正確にはメタトレーダー4と呼ばれるもので名前のとおりメタトレーダーのバージョン4のシェアウエアです。開発したのはなぜかロシアのソフトウエア会社で、このソフト自体はシェアウエアで導入にお金がかからないため、海外の主要なFX業者の実に8割近くがMT4を導入しているといわれています。

 海外業者の場合はプラットフォーム開発のコストをセーブして対顧客獲得のボーナスなどのプロモーションに大きな投資を行うところが特徴で、日本の業者は少しでもユーザビリティが向上するように自社で開発したトレーディングツールを独自提供するところが大きく異なっています。まあ景表法の問題で多額のボーナスをクレジットとしてでも提供できないという事情もあります。

導入が始まったばかりなのに既に二社がサービスの中止を宣言

 日本ではこれからやっと普及が始まろうかとしているこのMT4ですが、先行して導入した二社がそのサービスを終了しはじめており、業界でも話題になっています。最初に脱落を決めたのがマネックス証券で同社は昨年11月にサービスを終了し、その代わりにデンマーク製の新しいプラットフォームであるTradableの正式導入を始めています。

 またサイバーエージェントからM&Aでビジネスを買い取ったYJFX!もこの3月末でMT4のサービスの終了を宣言しています。導入当初は非常のポテンシャルが高く話題性もあったはずのMT4の導入が顧客の獲得に結びついていないことを示唆するのがこうした動きですが、なぜ日本で人気がでないのかはよくよく調べて見ると比較的簡単なところに問題があることがわかります。

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MT4の自動売買はユーザーに過大な負担

 国内ではチャートソフトとしての評価よりも自動売買ができるプラットフォームとしての期待が大きいMT4ですが、これを使って実際に自動売買をしようとした場合、クライアント(つまりユーザーサイド)のPCが24時間安定稼動し、常時ネットに接続している環境を作り出さなくてはならないところが大きなネックとなるのです。

 確かに自宅のPCにMT4をインストールして常時ネット接続にしたまま利用することも可能ですが、なんらかの理由でPCが停止したりネット接続が切れることになるとポジションの制御ができなくなり、売買不能に陥り多額の損失を出すことを迫られることになります

 そのためVPSと呼ばれるレンタルサーバーを借り、OSをインストールした上でMT4を導入して管理していく必要がユーザー側に発生することになりますが、費用の負担といい、サーバーの管理といい、FXの取引ノウハウとは全く関係ないITの領域に知見を求められることがその利用にあたって高いハードルとなっているのです。

 VPSをわざわざ借りてウインドウズをインストールしてみたものの設定を間違えて自動更新にしてしまったところ明け方に勝手にサーバーが再起動してMT4が止まってしまったという、笑うに笑えないような悲劇も起きているのです。

EAの収集と選択も至難の業

 同じ自動売買ができるプラットフォームであるイスラエルのトレーデンシー社が開発したミラートレーダーはストラテジー(戦略)は業者がプリインストールしたものだけしか使えませんが、一旦設定をすればパソコンを切っても業者側のサーバーに条件が保管されて利用が可能ですし、300種類以上のストラテジーがプリインストールされており、多い業者では8000種類が用意されていることからどう選択するかの妙味となっているのですが、MT4のストラテジーにあたるEA・エキスパートアドバイザーは利用者がネット上から有償・無償のものを収集し、バックテストで本当に機能するかを確認してからでないと利用できないといった別のハードルの高さも普及の障害となっていると考えられます。

そもそもストラテジーはブラックボックス

 これはMT4におけるEAに限ったことではありませんが、ミラートレーダーのストラテジーもバックテストの結果は良好でも週が変わると突然パフォーマンスが悪化してドローダウンの温床になるケースが続出しています。

 これはプログラム自体が特定のテクニカルツールの売買シグナルに依存していることからくるものであり、アルゴリズムのようにさまざまな情報から判断して売買の展開を変えていくといったほどのインテリジェント製がそもそもないことから、売買シグナルがでるまで間違った方向にポジションを増やし続けるなどの問題も起こってきています。しかもこうしたプログラムは第三者が作っているので内容が明快ではなく、とかくブラックボックス化しやすいのもユーザーから嫌気されはじめているのです。

先行利用ユーザーほど落胆させられる状況

 こうしたことからいち早く利用をはじめた先端ユーザーであればあるほどその使い勝手の難しさを実感することとなっているのがMT4の国内利用の現状となってしまっているのです。こうしたことから導入業者の1社であるFXTSなどはNDD方式により狭いスプレッドをMT4でも提供するようになっており、裁量取引でもチャートソフトとして効率利用できるように配慮をはじめているところもではじめています。

 クラウドコンピューティングが流行りの昨今の市場ですから本来はMT4もクラウドで提供することが利用に弾みをつけたのだろうと思いますが、ちょっとした配慮不足が利用拡大に結びついていないというのが現状となってしまっているのです。それとは逆にユーザーの関心はトレードの中身に透明性がありわかりやすいループイフダンへとシフトしつつある状況になってきています。(執筆者:坂本 博)

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