ドル円は朝方112円台に突入しましたが、その後は全く動かず。ダウ先物が時間外で70ドル下げるのを眺めながら微動だにしないなど、謎の底堅さを見せていますが、115円まで上げた後ズルズルと3円下げているのですから、一旦の踊り場はあってもいいのかも知れません。
この下は再び「悪夢の111円」でもありますからね。110円は相当固いでしょうが、利下げ後退観測やら何やらで市場にネガティブな要因が再び蔓延しだすと、ほとんど真空地帯であるだけに、力技で107円くらいまでスッと落ちるようなシーンがあってもおかしくはありません。
市場介入に関しても一旦115円まで大きくリバウンドしてしまったこともあり、「急激な変動」と言うことは難しく、介入期待は望み薄なのも難しいところです。
ところで、今市場を密かに騒がせているのがリーマンショックとの連動チャートです。
リーマンショック後の下げとリバウンドの仕方が、実は今のところまったく同じなのです。リーマンショックからの教訓に従えば、このあとは一旦「上げ」だそうですが、株価は相変わらず雲行きを怪しくさせており、果たして歴史的暴落の第2弾が来るのか、それとも上昇を期待して良いのか悩ましいところです。
いずれにしても、リーマンショックと動きが同じというのは、買い方にとっては悪夢でしかありませんが…。(執筆者:大島 正宏)