今意識されやすい、200日線の傾きとグランビルの法則


黒田さんが打ち出したマイナス金利政策は、結局、アッという間にその上げ幅を打ち消される結果になりましたね。どうやらマイナス金利政策も市場の受け止め方はイマイチということでしょうか。加えて米雇用統計も微妙な結果となって、ファンダメンタルズ的には厳しい感じです。

ドル円のチャートを見てみると、移動平均線の200日線できれいに頭を押さえ込まれた形になりました。大きな下落の前には200日線の手前で反転の形も出ていたので、それを根拠に入って「ガッツリ取れた!」っていう人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ただ、フラッグを作ってからの2段目の上げを警戒していると、「上のところではなかなかショートしにくかった…」という人もいるかもしれません。

今回ポイントとなった200日線ですが、アベノミクスがスタートして以降、ずっと上げ続けてきていました。しかし、ここにきてとうとう横ばいから右下がりへとなりつつあります

そこで頭に浮かぶのが、200日線にからんだチャート分析理論でもっとも有名なグランビルの法則ですよね。

これからは、アベノミクスの上昇がそろそろ峠に差しかかっているというシナリオで、グランビルの法則を使っていくのもアリかもしれません。少なくとも現在、この法則は多くのトレーダーに意識されやすい状況のような気がします。(今現在は乖離しすぎているので、すぐには使えませんが。)

こう考えると、大きな流れではファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも、少々厳しい展開になりそうですね。

下方向で意識されやすいラインを確認しておくと、いったんは1月の下値116円でしょうか。これを抜いたら、2014年12月の下値115.50円が最終防衛ラインというイメージ。これも抜くと、2014年夏の強い上げのときに意識された110円が見えてきちゃいそうなかんじに見えますね。

ザックリと意識しているラインはこんなところですが、短期的には下落スピードも早く、米雇用統計という大きなイベントも通過したので、いったん戻す可能性もありそうな気がしています。

このまま一気に下を抜いていくのか、いったん116円で支えられてれて戻すのか、週初は116円をめぐる攻防に注目ですね!(執筆者:貝田 凡太)