日銀の黒田バズーカ期待と、忍び寄るECBのドラギ・マジック


先週の相場も上へと下へと激しい展開となりました。週の前半では中国のGDPも無事通過して、ドル円は上に強く戻す動きを見せます。しかし、この上昇は118.10円まで。結局、大きな下落の流れを崩せずに終わるのを見ると、再び下降トレンドへ。ストップロスを巻き込みながら、一気に116円を割る水準まで落ちました。

このタイミングで、政府関係者による「為替市場の動向を注視している」発言にニュースが入ってきます。この報道を受けてパニック的な下げはいったん落ち着き、さらにその後の日銀の追加緩和をにおわせる発言などが出ると、上昇へと転じていきました。結局、先週の引けでは118円後半まで戻しています。

今の市場の注目は、29日の日銀会合の結果発表へと集まっています。これを節目に考えながら相場を見ていくと、動きが読みやすいような気がします

もし29日までに期待が高まり過ぎた場合には、実際に追加緩和があったとしてもどうなるんでしょうか。上の方では重たそうなラインがいくつもあるので、むしろ絶好のショートチャンスになるかもしれません。もちろん、追加緩和の内容によっては止まらない上昇が起こるかもしれないので、安易な逆張りは禁物ですが。

これに加えてちょっと気になるのが、ECBのドラギ総裁の動向です。ドラギがまた追加緩和を示唆してきています。

一方的に下がっていた原油が戻してきたのは、この影響が大きいでしょう。これを受けて、再び次のECB会合(3月10日)での追加緩和が期待されているようです。ドル円には直接関係ありませんが、リスク選好の動きがドル円を押し上げる影響は頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

ちなみに、昨年10月にもドラギの追加緩和示唆からの上げという動きがありましたよね。このときはアメリカの利上げ観測による上昇の影響も混ざってはいるので、同じとは言えないんですが、ドラギ総裁特有の期待上げからのドーンというのもありえそうな気がします

25日の真夜中にはドラギの講演もあるので、何が飛び出てくるか警戒しておいたほうがいいかもしれません。個人的にドラギ・マジックと相性が悪いので、必要以上に気にしている次第です……。

ということで今週は、まずは日銀会合での追加緩和、これに対する期待がどこまで高まるかに注目しています。そのうえで、波乱要因として苦手のドラギの動向にも注意しておきたいところですね!(執筆者:貝田 凡太)