株で一喜一憂するドル円!利上げに向けて買い方は余力なしか


「株だけ見ていれば大丈夫」な相場が再び到来しています。ドル円は、ストップロスを誘発し121.2台まで大暴落したかと思いきや、今度は日経の上げに釣られて122.2まで容赦無い暴騰、そこから再びダウ先物が下げ始めると日経先物と一緒に再び121.4まで反落するという、まるでジェットコースターさながらの動きです。

12月11日の朝、上方向へ異常に反発したのは、下で捕まったショートポジションを振るい落としたからだと思われますが、トレンドとしてはこれまでお伝えしているように、「上がったら売り」で問題ありません。今日のドル円の動きが顕著ですが、日経が高止まりしていた時間でさえも、ドル円は122円台を必至にキープすることが精一杯でした。

通常ならば、ショートカバーを炙りだすべく、さらにキツい上げがあってもおかしくないのですが、東京時間が終わると同時に121円台へ逆戻りしてしまいました。

これは、もはや買い方に買い上がる余力が残っていないと判断していいでしょう。

確かに、あれだけの上値の重さを見せつけられた挙句、凄まじい暴落をくらい、更に利上げによる波乱も近い…となれば、ここから思い切って買いで入ることは無謀とも言える行為でしょうから。

誰もが口を揃えて、「2016年のドル円は125円前後になる」と言っています。下がると予測しているアナリストは、私の知る限り、万年円高論者のJPモルガン・佐々木融氏だけです。

しかし私は、今回の利上げをきっかけに、再三指摘してきたアメリカ経済の歪みが顕在化し、利上げによる株安とも相まって、大きなドル安相場を迎えることになると考えています。

奇しくも2015年のドル円は、史上最小の値動きに終わりました。こうしたなぎさの相場の後は、得てしてトンデモない大波乱が待ち受けているものです。ドル安となれば、120円以上で売れるなど千載一遇のチャンスと言っていいでしょう。大きく期待したいところです。(執筆者:大島 正宏)