噂で買って、事実で売る? 利上げの動きに要注意


金曜日22時15分(日本時間)に発表された雇用統計は 21.1万人となり、予想値の20万人を上回る結果となりました。好調な結果を受けて一時期は大きく123円を超えたものの、やはり先日お伝えしたとおり、市場にとって、利上げはすでに織り込み済みであったようで、最終的には発表前の122.8から10-20pps高い122.9-123.00前後をウロウロしています。

ところで先日、ECBがマイナス金利をマイナス0.2%からマイナス0.3%に拡大した挙句、さらなる金融緩和の余地があることを改めて表明しました。

金融緩和とはつまるところ、市場にジャブジャブと資金を供給するわけですから、当然通貨安を誘発します。マイナス金利下では借りなければ損です。ところが、実際に発表を受けて起きたのは、400pps近くの超大暴騰でした。「噂で売って、事実で買う」という教科書のようなパターンが見事に実証されてしまった格好となり、個人投資家ははめ込みを食らって手痛い損失を計上してしまった方も多かったようです

ひるがえってドル円に目を向けた時、やはり今回の雇用統計からも明らかなように、利上げがこれだけ織り込み済みとなってしまっている以上、もはやドル円にこれ以上のドル高を望むのは無理筋というものでしょう。こちらもまた、「噂で買って、事実で売る」が起きた場合に備え、十分に余力を持ったポジションを形成しておきたいところです。(執筆者:大島 正宏)