ドルの行く末を測る2つの指標 ドルインデックスと商品先物チャート


ドルの先行きを測る指標は、雇用統計やISM製造業景況指数といったアメリカの名だたる重要指標ですが、一方でドルインデックスと商品先物のチャートもまた、異なる観点から今後のドルの傾向を推し量ることが出来ます。今回はこの2つ、ドルインデックスと商品先物について、お話したいと思います。

ドルインデックス

ドルインデックス(DXY)は、名前から想像がつくとおり、市場全体でドルがどれだけ売買されているかを表したものです。寄与度がもっとも高いのはユーロですが、円やポンドなどもそれぞれ影響力に応じて反映されています。

このドルインデックスのチャートをみると、ここ数ヶ月ずっと100前後の高値圏をキープしていることが分かります。

いわゆる「高値止まり」というものですが、ここを抜けると目処は2001年の120しかありません。アメリカの利上げ(金融引き締め)と、ユーロの金融緩和によって、さらなる暴騰を続けるのか、それとも100の壁を超えられずに反落するのか、微妙なラインです。

商品先物チャート

もう一方で面白いのが、商品先物です。商品先物は取引通貨がドルであるため、何かとドルと逆相関になります。なかでも最も参加者が多いのが原油です。

一時期は金も原油に匹敵するくらいの景況ぶりを見せていましたが、金バブルが崩壊して以来、値動きが活発なのは原油のみです。その原油もまた、チャートをみると、40ドルという節目で数ヶ月間さまよっていることが分かります。

ここを抜けると140ドルから30ドルまで奈落のように落下したリーマンショック時、もしくはこれまた、100ドル行くことなど誰も想像しなかった2001年頃にまで逆戻りすることとなります。ドルがこれ以上上がるようであれば、節目である「40ドルを割り込んでくることは確実で、ここでもまた、ドルインデックスと同じく、今後の先行きが大きく分かれる「分水嶺」となっています。(執筆者:大島 正宏)