底打ちした? 実は絶好の売りチャンスかも いま豪ドルが熱い


実は豪ドルの値が1年間で2300pp下がっていると知ったらどう思われるでしょうか。

実は今、豪ドルがかなりのお買い得ペアへと変貌しています。豪ドル/円では円安の恩恵もあり、暴落を実感することはないかも知れませんが、対ドルではドル高とも相まって、一貫して下げ基調をとっています。

一体なぜここまで下げたのか。理由は国内外の経済停滞です。もともと輸出に依存していた同国は、中国経済の低調もあり、思うような経済成長を達成できませんでした。繰り返す利下げも、ドル高に伴う商品先物全体の下落が同国の停滞を余計に後押しする格好となっています。

しかし、気づけば豪ドル/ドルは0.72ドルという歴史的な位置にいます。実はここを割るとリーマン・ショックのボトムである0.60圏に突入するのです。

また、もともと同国経済は2015年に底打ちするとも言われていること、これまでの「豪ドルは高すぎる」というスタンスをRBA(オーストラリア準備銀行)がようやく改めだしたこと、利上げが見送られたことなどから、ひとまず底を脱し、一旦は上昇に向かう可能性があるとみていいでしょう。

ただその一方で、中国経済がまだまだ減速を起こすようだと、再び下落に向かうでしょうし、何より米国の利上げは年末か年始には確実に起こるとみられています。

つまりファンダメンタル事情は何も好転していないのです。したがって、今回豪ドルがストップロスを巻き込んで大きく上昇を起こすようであれば、「デッド・キャット・バウンス(死んだ猫でも地面に叩きつけられればリバウンドする)」とよんで、年末にかけて再度売り込んでみるのも面白いかも知れません。(執筆者:大島 正宏)