日経平均は21年ぶりの超絶上げ しかし、これに惑わされてはいけない


日経平均は1,300円超の上昇というバブルかと見間違えるかのような爆上げを記録しました。統計によれば、これは21年ぶりの大幅高だそうです。しかし注目すべきは、「何も材料がないなかでこれだけの上げがあった」という事実です。

もちろん、上海株や香港株など、直近のバブル崩壊相場を担ってきた主役たちが5-7%上げていることを考えれば、日本の株がこれだけの上昇をみせるのも無理はありません。

しかし、あくまでも「脇役」に過ぎない日経平均がまるで新興国かのような動きをみせるのには、やはり何かしら懸念を感じざるを得ないのではないでしょうか。これだけの動きをみせるのは、上に溜まっていた売りポジションが次々と買い戻しを余儀なくされた、つまり向きは違えど、次々とストップロスをつけて暴落を起こすときと構図は同じです。

したがって、よほど売りがたまっており、なおかつ商いが薄くないと(ドル円の暴落が深夜から明け方に起こるように)、このような暴騰は起こり得ないのです。

恐怖指数であるVIXは下落を見せてこそいれど、23.8と依然として「注意警戒水域」に位置していることからも、市場が好んで買いに走ったというよりはむしろ、薄商いを利用して、一部の短期ファンドが買い仕掛けを食らわせた、と見たほうが適切なのでしょう。こうした上げに惑わされず、今後も市場の本質的な動向には注意したいところです。(執筆者:大島 正宏)