チャイナ・ショック第2弾!残り4か月の市場見通しは?


懸念となっていた世界経済の減速ムードがいよいよ顕在化しましたね。中国株がトリガーとなり、日経平均は先物で700円下落しました。つられてドル円も24時間で150ppの大幅下落を見せています。市場では早速、「上値を追う展開は見込みにくい」「強気スタンスを取っていた投資家から追証が出る恐れ」などと、弱気なコメントが聞こえてきます。ひとまず週明けは、さすがに売られすぎの反動で上昇するシーンもあるかと思われますが、ダウまでもが200ドル下げているところをみると、日本だけでなく経済停滞感が広く市場に蔓延する恐れも出てきます。

さて、今年も残り4か月となった市場ですが、ここまでの8か月間、これまでのドル円の値幅は下が117円、上が125円と、例年からするとまったく動いていないに等しい状態です。特に5月からは一度も120円を割ることなく、120-125円の小さなレンジを形成していたことを考えれば、今回の世界的な経済減速ムードをトリガーにして、下に大きく振れる可能性も出てきます。以前の中国経済崩壊ネタでのプチ・ショックでは防衛に成功した120円を今回で割ってくるようだと、ストップロスが相当たまっているため、短期的にせよ、117円程度までの下離れは想定しておいた方がいいでしょう。

また、9月の利上げはまずないと考えていいので、年末に利上げムードがどう市場に反映されるかといった点が気になりますが、これに関しては、非製造業の強さとは裏腹に改善しない製造業の弱さが、どうFRBの判断材料となるかです。一説には「強いドル」が製造業を腰砕けにしているという見方があることから、利上げムードの高まりとある程度のドル円の下げは、年末にかけて、一種の相関関係を見せてくるかもしれません。もちろん、ドルの下げによって、製造業でも強い経済指標が出てこれば、ドル円もそこまで下げることはないでしょう。

中国経済に関しては、一党独裁という構造上、私は取り立てて心配してはいません。もちろん市場のボラティリティを生む格好の「餌」となるのは間違いありませんし、経済も波があるので不景気も起こりえますが、欧米のように、政策で揉めまくって何もことが進展しない…ということは、今回の思いきった利下げを1つとっても、中国についていえば、起こりそうもないと考えていいでしょう。(執筆者:大島 正宏)