「ストップ」はつけない方がいい?


FXの鉄則として、「必ずストップ(損切りポイント)とリミット(利確ポイント)は設定しておけ」、「リミットは付けなくてもいいから、せめてストップだけはつけておけ」という格言があります。驚かれるかもしれませんが、ビギナーに限って言えば、私はこの意見には反対です。

そもそもストップ・ラインをどうやって決めるのでしょうか。大多数のプレイヤーは特に明確な理論的根拠があるわけでもなく、「ここまで逆行されたら損切りだ」という主観で設定しているに過ぎません。また、そこまで逆行されるのを、指を加えて眺めているのでしょうか。私は、そんな暇があったら、さっさとドテンするか、一蓮托生で心中するか腹をくくれ!と声を大にして叫びたくなります。

ところで一蓮托生と言いましたが、大きな方向さえ正しければ、案外と一蓮托生しても強制ロスカットはされないものです。例えば、ドル円がここから24円下落して100円になる可能性と、24円上昇して148円になる可能性、どちらが高いでしょうか。当然前者でしょう。

であれば、相場観を養う意味でも、じっくりと腰を据えてホールドしてみては、というのが私の考えです。ロスカットと再エントリー、ドテンを細かく続けていると、普通にホールドし続けているよりも、パフォーマンスは往々にして低下します。なぜならば、ドテンやロスカットの回数は、そのまま相場を読み違えた回数だからです。もちろん、読み違えて鍛錬を積んでいくというのもアリだとは思いますが、ストップをつけさえしなければ、相場の方向は2つに1つだということを肝に銘じておくといいでしょう。(執筆者:大島 正宏)