中国の景気減速がドル高を形成! ドル円も青天井となるか


先日、中国の経済成長率が実は公表されている数値の半分程度なのではないか、という耳を疑うようなロイターのニュースが市場を席巻しましたが、今回発表された通貨切り下げニュースをみれば、あながち間違いではないのかも知れません。中国は人民元の中心レートを1.9%も切り下げる決断に出ましたが、この規模は実に20年ぶりとなります。

見方によっては「20年に1度レベル」とも言えるこの中国の景気減速は当然、同国と関係の深い豪ドルなどの資源国通貨を大幅に押し下げる格好となり、ドルは押し出されるようにして上昇しました。ドル円もこれにつられて、雇用統計で下げた分を打ち消すようにして、124円台後半へ再び浮上することとなりました。

こういった流れからは、ふたたび市場がドル高を形成していきそうなムードが漂ってきますが、ドルが市場でどの程度需要があるかを表した指標であるドルインデックスをみると、97.05と相変わらず「超高値圏」とも言える数字となっています。

近々予定されているFOMCで利上げが取沙汰されていることもあり、ドル高に対するけん制発言が警戒されるところですが、今のところ米国の主だった関係者からはそういった声は聞こえてきません。日米両国からの牽制がこのまま何もないようであれば、125円をしれっと超えて、ドル円も青天井になってしまう可能性があるだけに、ひとまずドル高に対する関係者の発言に関しては注視したいところです。(執筆者:大島 正宏)