TPP交渉暗礁で間隙を縫い8月はドル円年内吹き上がりの最後のタイミングか?


例年8月というと円高のアノマリーの話がよく登場します。月間の当落率でみますと2000年から2014年までの過去15年間で月間で円高になったのが10回、円安になったのが5回とその比率はダブルスコアですが、日銀の量的金融緩和が始まった2013年からは夏場に円高にはならない下支え相場が継続しており、短期的には8月だから円高とは言えない状況になってきています。

大統領選挙の前年になると夏から円高になりやすいという話もありますが、今年の場合には、コモディティ価格が下落し、しかも9月以降どこかで米国の利上げが待ち構えていることから、8月が単純に円高とは言えない状況ともいえます。

さらに過去15年における10回の円高でも月内に一時的に円安に動いたケースもまま見られており、その移動幅は2円を超える月すらありますから、月初と月末だけ比べて円高か円安かを占う話ほどナンセンスなものもないと言えるのです。

TPP合意まで上値を押さえられた動きが一旦合意見送りで絶好の跳ね時到来か?

今週は7日に恒例の米国雇用統計がありますが、ここで一定のいい数字がでることになると仕掛け的にドル円が吹きあがるのではないかという見方が強くなりつつあります。

上海株の大幅下落を受けてもさしたる下押しをしなかったドル円は一旦126円方向に吹いてそのエネルギーを吐き出し、9月に向けて株価とともに大幅下落する可能性も捨てきれない状況です。昨年はまったくいいところなしで終わった8月ですが、今年の8月は荒れる相場になる可能性についても一定の想定をしておいてよさそうな気配です。

現状では下げてもたいしたレベルにならないだけに7日向けて上への吹き上がりを用意しておいてもよさそうな気配です。(執筆者:坂本 博)