怒涛の月末フロー LONDON FIXにかけてのドル売り加速で行って来い状態


月末というのは特に実需の大きなユーロドルなどには特別な動きがでることがありますが、31日の為替相場はLONDON FIXに向けて相場全体がドル売り祭りの様相を呈する結果となりました。

きっかけは21時半に発表された米国の第2四半期の雇用コスト指数が弱かったことで、雇用コスト指数は前期比で0.2%と予想を大きく下回ったことや、民間部門の賃金の伸びが0%となっただけに利上げ後退感から大きくドルが売られることとなりました。

たしかに失望感はあるのでしょうが、雇用コスト指数などというものはこれまでそれほど注目されてきたものではないだけに月末のドル売りしかけのためにうまく使われた感が否めません。

ユーロドルは怒涛の上げのあと驚きの逆戻り

このユーロドルの15分足を見ていただくとわかりますが、21時半の指標発表とともに買い上げられ一旦1.10700あたりまで吹いたあと、戻りそうな気配を漂わせましたが、その後追撃の買いがはいり、なんとさしたる意味もなく1.11138まで戻すこととなったのです。さすがに1.1を超えるレベルではかなりの戻り売りを食らったようですが、LONDON FIXは1.10800レベルで通過し、その後も1.1レベルを徐々に下げ進む結果となりました。

まあ週末のNYタイム午後なのでほとんど動かずに吹いておしまいかと思ったのが間違いのはじまりで、なんと日本時間の朝4時すぎには吹き上がりのタイミングである1.09600レベルまで下落して、完全に行って来いとなってしまいました。

さしたる理由がなくても月末フローに経済指標が使われる典型的なケース

もともと月末のドル売りユーロ買い需要があったことは間違いないと思いますが、こうしたたいした経済指標ではなくてもユーロドル買いのきっかけに使えるとなればアングロサクソンのインターバンクはそれをレバレッジにして買い上げの勢いに利用することがはっきりとわかりました。

しかも失望感というとらえどころのない理由での吹き上がりだけにLONDON FIXが終わればその価格を維持する意味もなく週末で買い支えもいなくなったあたりで売りがでるたびに下がってもとに戻ったというのが実情だろうと思われます。

チャートだけ見ていたのではぜったいに理解できない動きですが、結局ユーロドルであれば平穏な日でも100PIPSは動いており、それに特別な月末フローが出れば片道200PIPSまでの上下動は覚悟しておかなくてならないという典型的な動きを見ることになりました。

少なくともロンドンタイム以降はレベル感からの逆張りが極めて危険であることを指し示す事例であり、しっかりひきつけて戻り売りをする忍耐力が試される市場となってしまいました。(執筆者:坂本 博)