中国暴落の影響は微小? 市場は15時で終わりじゃない!


このところ発表されている指標も悪くなく、いったんは落着きを取り戻していた中国株式市場ですが、7月27日はなんと8.5%もの大幅下落をみせ、2007年のリーマンショック以来、最大の下げ幅を記録しました。

最大下げ幅を示現してしまった割に、以前ほどニュースとして取沙汰されなかったせいかどうかは分かりませんが、ドル円は50pp、日経平均も200円程度の下げに留まり、「思ったほどではない」というのが市場の見方でした。

しかし欧州市場が始まっている現在、日経平均先物は400円の下げ幅を記録、ドル円もジワジワと123円割れを試そうとしています。これは、ひとえにダウ先物が時間外であるのにもかかわらず、120ドル近くの下げを記録していることが主因ですが、124円半ばで力強さを見せていた昼とは打って変わって弱弱しくなってしまったドル円に、戸惑っている方も多いのではないかと思われます。

このままダウが下げ続ければ、124円のストップロスを巻き込む形で、122円半ばへと落ちていくシナリオはもはや確定的とも言えます。最近でこそ連関が見られませんでしたが、日経平均とドル円の取引で注意したいのは、決して東京市場の後場が終わる15時が、市場の終わりではないという点です。

2つとも海外市場に恐ろしいまでに影響されるため、むしろ注力すべきは欧州時間からなのです。日経平均やドル円が日中底堅いといっても、中国市場の暴落を受けて、すでにダウはジリジリと下げ幅を拡大していました。この時点で、この日の「上げ」はまずない、と読むのが適切でしょう。筆者などは、日経平均など一切みずとも、ダウ先物さえみていれば、ドル円は勝てると思っているくらいです。

もちろん、米国市場が始まった後、ダウが大きく切り返すことに成功すれば、日経平均やドル円も値を戻すシーンがあるかも知れませんが、いくら昼間に余波が少なかったからといって、安心しないようにしたいものです。(執筆者:大島 正宏)