TPPが合意するまで125円超はない? 政治が遮断するドル円相場の上昇


中国上海株式市場の大幅下落を受けてドル円は7月120円切れのぎりぎり手前まで落ち込みなんとか120円台を守ることとなりましたが、その後124円台までは回復することとなっているのはご案内のとおりです。

しかしそこからはどうも124円40銭~60銭の黒田シーリングというバリアがあるのかないのか、市場が意識しすぎているのかいいところまで行ってもこれを超えない、いわゆる煮え切らない状況がずっと継続しています。ただ底値もかなりしっかりしてきており、下値は徐々に切りあがってきて123円前半から122円台を見に行くかと思ってもこちらも動かない状況となっています。

TPPの妥結は月内か?ドル円上昇はこのあと・・

どうも見ていますとTPP交渉期間中にドル円が125円を超えるのはさまざまな意味で問題があるようで、上に上げさせないように政府関係者が口先介入し始めている気配が見られます。夏枯れ相場も手伝って買いあがるネタもそうあるわけではありませんが、8月第一週金曜日の雇用統計まではこのラインを超えられないのではないかというのがファンド勢の見方になっているようです。

ただ、8月には一回跳ねる可能性を指摘する関係者も多いので、とにかく下落したら丁寧に拾っておくことが重要になりそうです。今後のドル円のポイントしては声明だけが発表となる7月最終週の雇用統計と米国GDPの4~6月分結果が注目されそうですが、仮にここでプラスの方向がでてもTPPが妥結するまでは125円を跳ねることはなさそうなので、下値で買って利益がでたら一旦は利益確定をしてつぎのチャンスを待つ早回転で参入チャンスを伺いたいところです。

下値が堅いだけに大きく下げて既存で構築したポジションがあまり影響を受けないところもドル円は売買しやすい環境となっているようです。(執筆者:坂本 博)