120秒間で5トンの売り~驚愕の金相場下げは中国人投資家の損切りが原因?


7月20日上海時間の9時29分過ぎ(日本は10時29分)に金先物市場に激変がおきました。ニューヨークの商品取引所(COMEX)に驚くほどまとまった売り注文が出たことにより相場が暴落をはじめたのです。

この取引所の事後分析によると約120秒間あまりで5000ロット(5トン)の売りがでて相場はたった4秒間で20ドル差蹴り1100ドル台をあっさり割り込むことになったのです。金といえばもともと世界中でオリンピックプール2杯分しか存在しないため、リスクが高まるときには絶対的な優位性をもつ商品として注目され続けてきましたが、どうも最近では様子が異なっており、ドル高は金安になることが多く、どうも投資妙味が薄れてきていることは事実ですが、それにしても何の前触れもなくこれだけ大量に売りが出るのにはやはりそれなりの裏事情があるのです。

中国人投資家へのマージンコールで損切り売り爆発

やはり金先物相場にも中国人投資家が絡んでいることは間違いないようで、もともと金は中国人大好き商品であるため多くの個人投資家が先物市場に投資をしてきているわけですが、それが価格下落でマージンコール、つまり追証を求められてほぼ法制的に損切りに向かう形となったのがここまで同じ時間帯に大量に売りがでた原因となっているようです。

中国系ファンドという説も個人投資家という説も飛び交っているものの、株が売れないので資金を融通できない投資家が相場の下落局面で損切りできるものから損切りせざるを得ない状況が起きているようです。

もちろん暴落となれば市場は大きな影響を受けますからほかの市場参加者も売り向かうことになり、中国タイムでの先物市場の下落を受けた同日のNY市場ではさらに大きな売りがでて暴落に拍車をかけることとなってしまいました。今のところ直接株や為替に影響がでているわけではないですが、コモディティ相場全体が影響を受ければ資源国通貨に影響がでるのは必至の状況で、今後の推移が注目されるところです。(執筆者:坂本 博)