FXのシステムサーバーが停止しても業者は損害を引き受けるのか?


東京大地震が発生してもサーバーは止まらないし、BCP(事業継続計画)でも沖縄にデータのバックアップサーバーをもっていて業界内ではもっとも信頼度が高いと言われていた外為どっとコムがまさかのサーバーアクセス不能の事態を13日に引き起こしたことがわかりました。13時20分から15時04分まで果然にログオンできなくなりその後も緊急メンテナンスをしたため21時52分まで8時間半近くストップすることとなりました。

まあポジションを持っていないのならば別にたいした話ではないのですが、この日4時ちょっと前にEUとギリシャとの合意の話が伝わりドル円はこのタイミング90PIPS程度、ユーロドルも60PIPS程度上昇することとなり、ドル円はそのまま高値を維持しましたが、ユーロドルはその後160PIPS近く下落することとなり下手をすれば上も下も損害を出した可能性があることになります。

サーバーダウンで裁判になったケースは非常に少ない

だれもが気になるのがこういうときに業者は補償をするのかということです。奇しくも顧客証拠金預かり量業界ナンバーワンなどを発表したばかりの外為どっとコムですが、預かったお金で売買したものによる損害をどう補償するのかが気になるところです。サーバーにアクセスができないとしていますが、実際この時間帯売買が一切できておらず、ストップロスもつかなければ強制ロスカットもつかなかったはずで、含み損ならいざ知らず、実損がでた場合にどうしてくれるのかが気になるところです。

これまでくりっく365などでも過去に頻繁にサーバーがダウンしたことがありますが、まともに損害賠償に応じた事例が国内にはほとんどなく、大体が大きく相場も動かずに損失もでかかったのでユーザーの泣き寝入りが多いようですが、今年の1月15日のスイスフランショックに次いでなんとも恐ろしい気分になるインシデントということができそうです。(執筆者:坂本 博)