ドル円、中国危機と利上げ前のダブルパンチ!


今はギリシャ危機の影にどうも隠れてしまっている感がありますが、不動産価格の低下に加え、製造業の失速、株価の大幅下落など、中国経済がハードランディングする可能性が徐々に認識されつつあります

もちろん、中国政府も金融緩和を定期的に行っており、策を講じているのは間違いないのですが、残念ながらどんな国も右肩上がりの景気は続きません。もし、中国の経済危機が問題となった場合、ドル円が日経平均ともども円高に振れることは、まず間違いありません。また、9月にはアメリカが利上げする可能性も浮上してくるため、これを市場がどう捉えるかも1つの課題となっています。

現在、最も高い可能性として考えられているのが、利上げ前に株価主導のリスクオフが起こり、利上げ後に再度リスクオン相場となるというものです。しかし、ちょうどこの「利上げ前」は、先述した中国のハードランディングと被る可能性があるため、ドル円にとっては試練の時となりそうです。

いまのレンジ(120-125円)を大きく上にブレイクする材料がないこと、そして125円から上は口先介入が日本政府から行われる可能性が市場にムードとして醸成されつつあることを考えると、何度もお伝えしているように、あとはダウンサイドリスクしか残りません。ここに中国危機、そして利上げ前のリスクオフのダブルパンチが押し寄せてくることになれば、まず120円は割るでしょう。そう考えると、数か月スパンでドル円の下落に賭けてみるのも面白いかも知れません。(執筆者:大島 正宏)