ギリシャの今後の動きを想定する


ギリシャはいよいよ6月30日にIMFへの返済ができない万事休すの世界が刻一刻と近づきつつありますが、実はテクニカル的にはすぐにはデフォルトにならないというなかなか不思議な状況が続きそうです。つまり政府系機関の融資返済に関しては見方次第でデフォルトにはならないのです。現在決定しているのは7月5日に国民投票が行われることですが、これにもいくつかの驚くべきオプションがあり、予断を許さない状況になってきています。

チプラスがいきなり辞任すると国民投票は棚上げの可能性も

現在まことしやかに言われているのは7月5日に国民投票が実施されるので、そこまではIMFも支払いを待つこととなり、その後投票で緊縮財政受け入れが過半数を超えればEUが再度支援を再開~株も為替も大幅上昇で一件落着というシナリオですが、現状では必ずしもそう簡単ではない以下のようなオプションも残されているようです。

(1)まずこの5日までにチプラス氏が突如大統領を辞職すると、次の大統領が決定するまで国民投票は棚上げとなる可能性があるのです。この場合またしても総選挙からやり直しとなるわけで金がなくて困っているのにまた選挙というなんとも皮肉なスパイラルに陥る可能性があるのです。

(2)国民投票がまさかの低投票率
日本でもよくある話ですが、選挙をしてみたら投票率が低くて盛り上がらないというケースもまだ十分に考えられます。かりに投票率が40%を切った場合恐ろしいことに投票結果は棚上げとなります。

(3)国民投票で正式にNOが決定
こちらもまさかの展開ですが、国民投票で最悪NOがでますと、追加支援はすべてなくなり正式に国民総意でデフォルトということを迎えることになるのです。

こうしたケースを確率論で語るのはもはやナンセンスではありますが、まだまだ隠れたリスクがそこらじゅうに転がっていることを意識しておく必要がありそうです。(執筆者:坂本 博)