雇用統計 前回は微妙に悪い数値だったが…


今月もまた全米最大の経済イベントがやってきました。注目は金曜日(6月5日)に行われる雇用統計です。

証券会社や銀行の出した予測の中央値は22.5万人となっていますが、これは前回の22.3万人より微増とはいえ、ほぼ変わらない数値です。一体どうなるのでしょうか。

雇用統計の行方を占う上で、重要視されるのがADP雇用統計です。先述した雇用統計(NFP)が国によって提供される数値であるのに対し、ADPは民間によって雇用統計週の水曜日に「参考」として出される数値であることが特徴です。以前は、本家雇用統計との乖離が著しく、市場を無用な混乱に陥れるだけで全く参考になりませんでしたが、改定を重ね、現在はそれなりに使える数値となっています

さて、このADPは予想20万人に対して、結果は20.1万人。前回が16.9万人であったことを考えると微妙に雇用は上向いたといったところでしょうか。ADPがここまでおとなしいと、金曜日に発表される雇用統計も、どうやら予想からそこまで乖離した数値ではなさそうです。

アメリカの製造業が相変わらず腰砕けになってしまっていることを考えれば、ネガティブサプライズに賭けた方が面白みはありますが、たとえ予想より1000人多い/少ないだけでも大きく動くのが雇用統計です。ポジションは一端クローズするのがベストかも知れませんね。(執筆者:大島 正宏)