3つの「上げ・下げ材料」をうまく使いわけてトレード方針を決めよう!


個人投資家が未曾有のドル売り円買いポジションを構築するなか、124円で高止まりを続けるドル円ですが、どうやらもう一歩踏みあげるには、何らかの「燃焼材料」が必要なようです。そこで今回は、上げ・下げの材料について語ってみたいと思います。

上げ・下げの3つの材料

材料には3種類あります。

1. 指標

1つ目は指標で、発表時間が決まっていたり、数値が明確なものです。

客観的であるうえに時間を待っていればいいだけなので、取引材料としても有効なものが多いです。ただし、短期的には大きな揺さぶりを掛けてきますが、よほど一貫した方向性が様々な指標で出ない限り、トレンドを大きく形成するにはいたりません。雇用統計やISM指数が典型的で、「雇用統計は全戻し」という格言もあるくらいです。

2. 事件や要人の突発的な発言

2つ目が事件や要人の突発的な発言などです。

先日起きた地震のように、ニュースの文面だけみて大きくアルゴリズムが反応するので、不定期かつ突発的な揺さぶりを掛けてくることが多いですが、大抵は30分以内に元に戻ることが殆どです。

筆者が体験した中で一番凄まじかったものが、AP通信のツイッターがハッキングで乗っ取られて、「ホワイトハウスが攻撃を受け、オバマ大統領の安否が未確認」というニュースが報道された時です。この時は1分たらずでドル円が1円超、ダウが200ドル近く下落しました。ただし、トレンドと方向が一致している場合は、ストップロス狩りも兼ねて、ここぞとばかりにアクセルにしてくる場合もあります。

3. 政策会合で発表される政策

3つ目が、政策会合で発表される政策です。

時間が決まっている上、政策内容も大体事前の予想通りになる場合がほとんどなのですが、政策発表こそ、長期トレンドを決定づける唯一の要因といっても過言ではないかも知れません。銀行や証券会社にとっては、この政策に粛々と従うだけで利益が出るのですから、当然方向性は自ずと決定されてしまいます。アベノミクスやQEなどがその典型例ですね。

このように材料には様々な種類がありますが、うまく念頭に置いて使い分けながらトレードをしていくことが大切ですね。翻ってドル円を考えた時、ここから更に上昇させるような材料が短期的にあるのかといえば疑問ですが……。(執筆者:大島 正宏)