ギリシャ債務問題で見えてきたドイツ・メルケル首相とショイブレ財務相の確執



≪画像引用元: http://openeurope.org.uk/blog/revisiting-the-grexit-question-part-1/≫

ギリシャ問題はいよいよ佳境ですが、これ以上はいくらコラムで推測してみても事実をきめ細かくチェックするのには勝てそうもないので、ニュースに細心の注意を払われることをお勧めしたいと思いますが、今回のギリシャ債務問題で、実はドイツ国内においてメルケル首相とショイブレ財務大臣との間にかなり大きな確執が生まれているという報道が鮮明になりつつあります

メルケル首相はギリシャ擁護で支持率下げる

ドイツ国内では安全保障上のリスクから「ギリシャ擁護」発言を繰り返すメルケル首相に対しかなり国民の反感が高まり、支持率がじりじりと下がってきているようです。

とりわけ弱い者は切り捨てるというスタンスをギリシャに対してはっきり表明しているショイブレ財務相の姿勢に共感する国民に加え、政治家達が増加中とのことで、メルケル首相はかなり悩んでいるという報道も目につくようになってきているのです。

2009年からのメルケル・ショイブレの二人三脚は終焉か?

対ギリシャ交渉のスタンスがあまりにも自分と違うという理由から、メルケル首相がショイブレ財務相を、ギリシャ交渉のフロントラインから外すという記事も飛び出すようになっており、その確執は相当鮮明になりはじめています。

6月はじめのギリシャ危機を巡る秘密会議に招待されたのは、メルケル独首相・オランド仏大統領・ドラギECB総裁・ユンケルEU委員長・ラガルドIMF専務理事だったようで、ショイブレ財務相には何も連絡をとっていないらしく、このあたりからも内部の確執が大きくなってきていることが伺われます。

このギリシャ問題は下手をするとメルケル首相の政治生命にもかかわる話になりかねない状況で、適当なギリシャ人の姿勢を忌み嫌うドイツ人にとってはメルケル首相の態度にも批判の眼が向けられかねない状況のようです。為替にも当然影響の出そうな話です。(執筆者:坂本 博)