6月18日はFOMC! 利上げに言及するのは間違いないが…


5月に発表された雇用統計は、予想の22.6万人に対し、28万人と高数値だったことから、年内利上げはほぼ確定的となりましたが、6月18日に行われるFOMCでイエレン議長が何を語るのかに市場の注目が集まっています。

「緩やかな成長」だった景気が「しっかりとペース」で上向いていることを再確認したといったようなコメントが、イエレン議長の口から議事録ともども出てくるのは確定的です。

そのうえで「どのように利上げするか」を語ることに焦点が集まるでしょう。しかし、だからといって、市場全体が利上げムード一色に染まるのかというと、そうはならないのではないか、というのが筆者の見方です。

理由はイエレン議長が生粋のハト派であることに由来します。おそらく、利上げに対して市場の過剰な懸念や期待を冷やすようなコメントを打ち出してくるのではないでしょうか。例えば、利上げを念頭に置くのではなく、経済の成長ペースを冷静に見ながら、段階的に引き上げていくといったことを、ことさら強調するような発言です。

となれば、株式市場はともかく、ドル円の動きに過剰な期待を持たない方が良いも知れません。ここからFOMCまでは、利上げがドル円にも織り込まれる形となっていくでしょうが、果たしてFOMC後、ドル円が一段の上昇を遂げるかと言えば、イエレン議長のこれまでの発言からみても、難しいのではないでしょうか。

ひとまず、今回のFOMCで利上げの動向が強く意識されることは間違いないので、FOMC後でどのような方向性が出るかを見極めてから、ドル円に参入する方がベターでしょう。(執筆者:大島 正宏)