日本人にもっとも馴染みの少ない魅力的通貨・南アランド


国内で南アランド円の取引ができる店頭FX業者は実に30社以上に上っていますが、日常的に南アランドの状況が市場で語られることはきわめて少なく、個人投資家も南アランドが資源国通貨であることと金利が5.75%と高くスワップ狙いには有利な通貨であることぐらいしか知られていないのが実情です。しかし世界的な低金利時代の今、この通貨に注目が集まるのにはわけがあります。

圧倒的にコストが安く金利が高いのが最大の魅力

ドル円相場の上昇でいまやドル円1万通貨を売買しようと思えば5万円の証拠金が必要となるのですが、ランド円は1ランド10円以下を推移していますのでスプレッド分を含めても1万通貨で5000円とドル円の10分の1のコストで売買できるのは大きな魅力です。しかもスワップポイントはYJFX!あたりの高いところならオーバーナイトで16円つきますからスワップだけ考えてもかなり効率のいい売買になるのです。

ここ6~7年のZAR円のレベルは7.7円~17.8円

南アランド円はこの数年10円をはさんで上下する展開となっています。大きく上がるわけでもなければ下押しするわけでもないのですが、それでも10円で買って8円を割れば2割が無くなってしまいますし、そもそも実需に基づく流動性の高い通貨ではありませんので米国の利上げなどが進めば急激に値を下げたまま戻らないというリスクについては常に意識しておく必要があります。

実際2009年にも何が理由かわからないままに1日で11.5円が8.5円付近まで下落しドル円なら30円規模の大暴落を簡単に引き起こしています。しかもその理由がリアルタイムでは良くわからないわけですからトレーダーの精神衛生上はかなり厳しい通貨ペアであるとも言えるのです。

類稀なる資源国

南アフリカは鉱物資源に恵まれた国で、世界で採取される金のおよそ50%は南アフリカ産です。その他にもダイヤモンド、プラチナ、レアメタルなどの天然資源が豊富に埋蔵されるためまさに資源国通貨なのです。南アフリカの経済規模は、名目GDPは世界第30位(2014年)で日本の15分の1程度のGDP規模です。

したがって鉱物資源の取引をめぐってはドルベースでの取引には実需による流動性があることは確実です。しかし対円ではほとんどボリュームがないのが実情でスワップ狙いでは買いのポジションしかないことを忘れてはなりません。また金価格の下落にももっとも影響を受ける通貨で、リスクはさまざまなところからやってきます。

大きく下落したときが買いの最大のポイント

南アフリカは政情不安もあり、新興国ならではのリスクも満載で、しかも日本にいるとほとんど日常的に経済・政治情報が入らない国のひとつですが、ドルインデックスが上昇してドルが続伸すると必ず下げる通貨であり、ドル南アランドで見ると結構わかりやすい通貨ペアでもあります。

したがってねらい目は大きく下げたときで、スワップ狙いで長く持つならそうしたタイミングは絶好の買い場として狙えそうです。(執筆者:坂本 博)

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