ついに来たドル円牽制パンチ! 今後も続々やってくるか?


以前「デカい波に乗れ!」というお話をしましたが、早速巨大な津波がドル円を襲いました。

黒田日銀総裁が、「ドル円がこれ以上上がるようなことはない」と国会で発言。124.5-6付近で小康状態を保っていたドル円は、一気に200pp超の下落を起こし、122円台半ばまで売り込まれることとなりました。

おそらく内閣サイドから何らかの圧力があったのだと思いますが、前回述べた、「オバマが牽制しだしたら日本も追従するだろう」という話を、これ以上ないほど見事なまでに黒田総裁が実現してくれた格好です。

今のドル円は超円高時代の逆バージョンであると思われます。つまりドルと円の需給関係から必然的に上昇はするのですが、それを好ましいと思わない政治サイドが必至で通貨安を押しとどめようとする構図です。オーストラリアやスイスのように通貨安/高政策を行うことが出来ればいいのですが、日本やアメリカレベルになると、経済のために政策を可変的に調節することは出来ても、通貨のために変えてしまうような真似は出来ません。したがって、口先介入・実弾による為替介入など、ありとあらゆる食い止めが行われます。

1ドル70円台時代のことを思い返せば分かりますが、今後ドル円は長期的にみると、おそらく120円-120円台後半の狭いボックスで動くのではないでしょうか。そして、日銀が出口戦略に手を付け始めた時、つまり金融緩和を終了させにかかると同時に、ドル円は円高へ一気に戻っていくことが予想されます。

ともあれ、今日の黒田総裁の発言を1つとっても、ドル円はひとまず上がったら売り、どう考えても下げ過ぎたようなら短期的に買いの戦略で行けば良さそうですね。決して200pp落ちたからといってツッコミ売りはせず、気長に上がってくることを待ちましょう。(執筆者:大島 正宏)