米国金利からみると整合性のとれないドル円の独歩高


皆さんご存知のとおり、今回のドル円のきっかけは米国FRBのイエレン議長による今年のどこかで利上げが適切発言に起因していることは間違いないわけですが、この話からすればここへ来ても6月利上げ説は完全に消えたわけではないようです

しかしながらその後の米国債の金利状況をみるとどうも利上げ観測でドルが買われている状況との整合性が取れないのが実情となっています。

単なる投機筋の仕掛け買いか?

直近の債券相場を見ますと米国国債の金利は10年ものも2年ものも低下中です。

添付の米国のイールドカーブを見てもその動向は明らかで本来利上げを織り込むなら金利も連動感があってしかるべきなのに整合性が取れない状況となっているのです。

いったいこの状況をどう理解すればいいのかなかなか判断に苦しむところですが、これを受け止めた場合、そろそろ反転ポイントに近づいているのではないかという印象を持ちます。つまり125円には今回の上げで届かない可能性もあるということです。

この理論的につじつまの合わないドル円状況は単に投機筋が仕掛けて、幸か不幸か国内のPKOがそれを支える形になっている可能性はきわめて高いと考えられます。すでに仕掛けた側にとってはかれこれ200ポイントぐらい抜けていますから結構稼げた可能性もあるのです。

巷では128円だ130円だという威勢のいい話をするFX解説者も多い状況ですが、相場に逆らう必要はないものの、一方向だけのシナリオを妄信しないほうがよさそうな状況にもなってきています。

28日におけるドル円の124円台のプライスアクションを見ていますと、買いの支えがなくなるとずるずる滑り台から落ちていくような動きを繰り返しており、決して買い一辺倒ではないことを示唆しています。とにかく買いにしても売りにしてもタイトなストップロスを置いてリスクを減らすことが肝要です。(執筆者:坂本 博)