すべての日本人個人投資家の疑問 ドル円はどこまで上がるのか?


さて5月もぎりぎりの26日になって、なにやらするするとドル円が122円台に乗せ、しかも、さしてよかったわけではない米国の経済指標を見てとうとう123円にまでのっけるという暴騰の事態になりました。

後づけの講釈はいくらでもできますが、どうも準公的機関のドル円買いがかなりサポートになっているようで一説には6兆円、つまり日銀のドル円介入規模ぐらいをここ数日で買っているようです。

まあそこまで行けばあがるわなあ~という話なわけですが、ここで国内の個人投資家がみな悩んでいるのがこのままついていくべきなのかどうかという問題です。これまでにもいろいろ五月雨的に書きましたが、上げる方向とピークアウトする方向にはおおむね次のような説が混在しています。

上方向の可能性

・テクニカル的に三角持合を抜けたので少なくとも124円を抜ける方向、うまく行けば130円方向にこのまま突き進む

・イエレン議長も年内の利上げを明確に口にしており、金利差としてさえぎるものはないので上方向

・ユーロの取引を手仕舞って、国策とPKOで下値の硬いドル円で投機筋は夏前にもう人稼ぎ~これについていかない手はないでしょう。

・年央に最もドル高になるケースは少なく、過去20年近くを見ると年末。つまりここで124円行けば年末は間違いなく130円方向

下方向の可能性

・エリオット的には124円近辺がピーク。実は122円でも誤差範囲ではあったが、これで125円程度まで上がればあとは2016年の5月に向けて100円方向に下げる可能性~三菱UJFモルスタ証券宮田氏

・年末に向けて下方向をヘッジファンド勢が検討しはじめている。計上収支の黒字からみると円高シフト・・JPモルガンチェース 元BOJ 佐々木氏 ピークは124円

・大統領選が始まる秋口はドル高けん制がでやすい

・TPPを視野にいれればドルが一方的に上がるのは不都合で要人による口先介入で市場は冷やされる。

といった具合で、どの話を信じるかはまさにトレーダー次第ということになる。

多少損失を覚悟するならドル円は押し目があるときに122円50銭から122円程度で買いを入れ、さがれば買い増しか一旦損きりで入りなおし。120円までおちれば上下方向はニューとなり、119円台に入れば一旦上昇話はおしまいというのが定石といえそうです。

また124円まで行けば1度目は戻り売りもワークしそうな気配で、一旦ピークをつけてまた夏の膠着状態に入る事も考えられます。

ただ、124円と言うととても先のレベルに見えますが、26日の高値から考えればたかだか70銭程度であり、ここでついていくか戻り売るかを真剣に考えなくてはならないほどたいした稼ぎになるものでもないとは考えられます。急に夏が近づいて真夏日連発になりそうですが、少し落ち着いてどうすべきかをお考えになるべきではないでしょうか?(執筆者:坂本 博)