HFRXのグローバルヘッジファンドインデックスが示唆する直近の状況とは


HFR Hedge, Fund Research .Incが発表するグローバルヘッジファンドインデックスをご存知でしょうか?これはヘッジファンドの代表的な指数で、1993年に創立された米国最大手のヘッジファンドデータの提供会社となるものです。したがってこの発表数値は機関投資家をはじめとして金融業界ではかなり幅広く利用されるものとなっています。

参考:HFRX Indices(www.hedgefundresearch.com)
https://www.hedgefundresearch.com/hfrx_reg/index.php?fuse=login&hi

儲かったはずのマクロ/CTAは完全に行って来いの状態

このうちマクロ/CTAと呼ばれる商品取引業者指数は、今年に入ってからECBのQE実施といった世界緩和相場を追い風にして、昨年末の1193ポイントから今年4月13日には1244と+4.3%の上昇率を示現することとなりました。

しかし、その後の欧州発の市場混乱で指数は急低下をしており、5月12日には1191となり、とうとう年初来の収益が帳消しとなる状態に陥っているのです。まあ俗に言う行って来いの状態でまったく儲かっていないわけです。

テクニカル的には昨年以降の下限ラインである200日移動平均線(1186前後)に接近しており、これを下回ればさらに投売りを含めた手仕舞いの状況が想定される状況となっています。

日足RSIは既に売られすぎの30%を下回る状況

この数値の過熱感を示す日足RSIは5月12日は28%まで落ち込んでおり、一般的な下落の行き過ぎである30%を既に下回っています。

実はこの数字は短期筋によるリスク回避や損切りの一旦の最悪期到達を示唆する参考シグナルとしてこれまでも機能しており、日経平均株価も連動して底入れ反転してきた実績を持っているのです。

2万円を超えてから、どうも調子が出ない日経平均ですが、この指数が間違いなく機能するとなると、一旦大きく押し込む状態も考えられ、当然のことながらドル円を中心とした為替相場にも影響を与える可能性があることは一応頭の片隅で認識しておいたほうがよさそうです。

SELL in MAYはもうないと思っていてもまだ半月残っているわけですから・・(執筆者:坂本 博)