動かないドル円、マグマの噴火はいつ始まる?


500円超の大幅下落を見せた日経平均と、500pp以上の上昇を見せたドルストレートに対して、ドル円の値幅は1円ちょっと。余りにも酷すぎるのではないか、という声が聞こえてきそうです。

しかし歴史的にみても、マグマが貯まれば貯まるほど、暴発した時の勢いでは相当なものがあります。

まだ記憶に残っている参加者も多いと思いますが、1年半に渡る1ドル80円台の歴史は、25円のノンストップ上昇というオチが待っていました。また、2014年からの6ヶ月に渡る100円前後での膠着は、その後の20円上昇への発射台となりました。

そして今回、120円台前後のもみ合いを続けて6ヶ月目に差し掛かろうとしています。

果たして、ここからどれだけ上がるのでしょうか? 仮に以前同様、溜まりに溜まったマグマが爆発するとすれば、130円もターゲットに入ってくることは間違いありません。

しかし、これまでにもお伝えしている通り、130円という数値はどう考えても異常数値です。100円を基準にして考えてみれば分かりますが、±30円の乖離というのは、1ドル70円に匹敵するレベルなのです。

もちろん円安と円高は全くその性質を異にするので単純な比較は出来ませんが、すでに為替に対する政治的注文が国内外で多くなっていることや、世界的に株価がバブルではないかという警告が著名投資家のバフェット氏を筆頭にチラホラ出ていること、そして気づけばヘッジファンドの円売りポジションは殆ど解消され、直近2年間の最低レベルにまで落ち込んでいることなどから、ほぼ間違いなく有り得ないと思っています。

上方向に行きづらいとなれば? もちろん、エネルギーは下方向に爆発するしかないでしょう。

世界を代表する基軸通貨であり、景気の一番よいアメリカの通貨である、ドル買いが加速する要因はあります。しかし、ドル円がこれ以上上がり続ける要因もないのです。現在の停滞は、その現れだと考えてみるのも良さそうです。(執筆者:大島 正宏)