市場関係者が注目するレイダリオの警告


 レイダリオをご存知でしょうか? 世界最大のヘッジファンド、ブリッジ・ウォーターアソシエイツのファウンダーでテクニカルではなくファンダメンタルズをベースをしてシステム取引を行っている極めて独特な存在です。

 このレイダリオは過去30年以上長期にわたって顧客にもっとも利益を与えたヘッジファンド市場でも最高の運用者として米国Fedの要人も一目を置く存在となっていますが、彼が最近、米国が今年利上げをすれば1937年~38年の危機の再来になると警告しはじめており市場では大きな注目を集めるようになっています。

 この内容はブルームバーグでも取り上げられ、レイダリオは投資家に対しFRBの利上げペースが速すぎる場合、1937年相場と同じように大幅下落を引き起こすリスクがあると警告をし始めているのです。同氏は顧客向けのリポートでもこの6月か9月の米国に利上げは見送ることが難しい状況であることも示唆しています。

Hedge Funder Dalio Thinks the Fed Can Repeat 1937 All Over Again by BloombergBusiness

 この警告をどう受け止めるかですが、レイダリオはとかく難しくて避けて通りがちな経済の話を3つの要素からかなりわかりやすく解説しています。
この30分ほどの動画を見ていますと、ギリシャの状況、はたまた日本が置かれている日銀の金融抑圧の状況も非常によくわかります。

 さて、彼の警告をどのように受け止めるかは、各トレーダーの判断ということになりますが、このビデオを見てもわかる通り、クレジットの周期というものを考えると無理やり作り出された捏造相場には必ず調整局面が起きることだけは間違いなさそうです。この状況は株のみならず為替にも密接につながる大きなリスクイシューといえますね。(執筆者:坂本 博)