ブログをはじめたバーナンキ前FRB議長


 バーナンキ前FRB議長が3月末からブログを始めたことが話題になっています。


≪画像元:バーナンキ氏ブログより≫

バーナンキ前FRB議長のブログ

 在任中は年収20万ドルで、ドル円80円時代にはどこかの大手広告代理店の営業部長職よりはるかに少ない年収だったバーナンキ氏も今では1回の講演が10万ドルとか20万ドルということでかなり荒稼ぎをされているようですが、それだけ彼の発言が市場に影響を与えていることを彷彿とさせます。

 それもそのはずで今をときめくMIT学派の重要な構成員の一人がバーナンキだからです。

 Fedという組織はイエレン議長だけが情報発信をするのではなく関連の連銀総裁やこのMIT学派に近しい人物がバランスをとる発言をして市場をけん制することが多いため、今も要人のひとりとして注目されているというわけです。

 現在のMIT学派の理論的な支柱は前アメリカ国務長官だったローレンスサマーズです。彼は近代経済学では有名なサミュエルソンの甥でとにかく神童と呼ばれて16~17歳でMITに飛び級入学を果たしていますが、性格のほうがいまひとつのようで色々と物議をかもし出す存在としても有名です。

 このサマーズのMITでの指導教官が現FOMC副議長のスタンレーフィッシャーで、バーナンキもECBの総裁のマリオドラギもMITでの彼の教え子ということでかなり近しい人間が要職についていることがわかります。バーナンキ、ドラギの両氏はゴールドマンサックスの出身でここにもつながりがあります。

 ということで、米国の利上げが決定的になるまでは、こうしたMIT学派筋の要人の発言が非常に注目をされることになりそうで、特に10万ドル支払って講演を聴かなくても無料で意見の確認できるバーナンキのブログには当分アクセスが集まりそうな気配です。(執筆者:坂本 博)