FOMCも無事過ぎ…「材料出尽くし」時の儲け方


 FOMCも無事過ぎましたが、一部で予想されているように「6月から利上げ」ということはありませんでしたね。ドル円は121円から119.5円まで下落するも、この記事を執筆している金曜日の21時時点では再び121円をウロウロしています。しかし、これはFXの動きを知っていれば、「お決まりのパターン」なのです。

 「材料出尽くし」という言葉があります。良いネタや悪いネタが尽きて、これ以上売り買いする理由が無くなったため、相場が停滞したり反転したりすることを指します。今回のドル円の動きは、まさにその材料出尽くしにあたります。

 エバンス総裁がハト派であることからも、どうやら早期利上げは無いようだ…ということでFOMCのレポートが発表される数時間前からドル円はガンガン売り込まれ始めましたが、これは言わばFOMCを材料にして売っていたわけです。そして、いざレポートが公開されると、大方の予想通り、ハト派的な文言が並び、利上げが早々に行われるという可能性は消えました。

 しかし、その一方でいつか利上げが行われることも確かなのです。レポートでは「当面利上げをしない」などということは一言も書かれていませんし、それどころか利上げの可能性がちらつかされていました。となれば、FOMCが終わった上に、いつか利上げをすることが決定しているのであれば、もう売り込む理由はないでしょう。この瞬間が「材料出尽くし」です。

 こうしてどうせ利上げをするなら、と買いに転じたプレイヤー達は、ショートポジション持ちのストップロスをひたすら狩って上げに上げました。こういった「皆殺し」の動きは、FOMCなどの政策決定会議の場面ではよく見られるパターンです。儲け方としては、動きそうな方向にエントリーしておき、イベントを通過後、翌朝日経市場が始まったら一旦決済、もしくは反対のポジションにエントリーという戦略を組むのがセオリーです。もちろん今回のように100pは余裕で動くため、以前お話しした、海外業者を使った儲け方も有効ですよ。(執筆者:大島 正宏)