オプション売買の妙味


 国内ではオプションというとエキゾチックオプション、つまりバニラオプションに特殊なルールを加えたバイナリオプションだけが有名ですが、そのベースになっているのがバニラオプションです。

オプションには二つの種類

 基本的にオプションにはコールオプションと、プットオプションが存在します。コールオプションとはFXに限らずある原資産を買う権利のことをいいます。またプットオプションはある原資産を売る権利のことを言います。

オプション構成要素

 オプションには三つの構成要素があります。まず権利行使価格の設定です。その原資産をいくらで買うのか売るのかを示す価格がもっとも重要になります。そしてプレミアム、オプション自体の価格も当然重要です。さらに期日も大変重要になります。期日はオプションの権利行使ができる日、もしくは権利行使の期限をさします。NYカットなどと呼ばれるのはこのうちの期限を示した言い方です。

オプションの権利行使について

 オプションの買い手は権利行使か買うで原資産を買うか売る権利があります。またオプションの売り手には買い手の要求にしたがって権利行使価格で原資産を売買する義務がでてくることになります。

コールオプションの満期日における買い手と売り手の損益について

 まずコールオプションは買い手にとっては購入した時点でプレミアム分は損失となりますがその後価格が上昇すればその部分が利益となります。たとえば120円でドル円のコールオプションを買えば122円段階では利益になるわけです。一方売り手にとってはコールオプションを売った時点ではプレミアム分が利益になりますが、原資産の価格が上がってしまえば損失が増えることになるというわけです。

プットオプションの満期日における買い手と売り手の損益

 逆にプットオプションの場合には買い手は当然のことながら原資産の価格が下落していけば大きな利益となります。プットの売り手は原資産の価格が大きく上昇すれば利益を得ることができるというわけです。

 全体をまとめると次のような関係になります。

 このオプションのコールとプットの関係を覚えておくと、特定価格にオプション設定があったときにオプション保有者がどのように動いていくのかが把握できるようになり、非常に役にたつことになります。こうしたオプションは個人投資家には関係ないと思われがちですが、IG証券やサクソバンクでは個人投資家用にバニラオプションの売買をしていますので、その気になれば買うことができるのです。たとえば現状121円台で今後124円までドル円の相場があがると思えば123.50円でコールオプションを買っておけば下からポジションを保有しなくても十分に利益を出すことができたりもするのです。こうしたことからヘッジファンドなどはオプションを購入するのです。(執筆者:坂本 博)