日経平均とドル円に相関はもう無い!? ドル円の限界が見えてきた


 以前もお伝えしましたが、日経平均とドル円にこれまでのような相関が見られなくなってきています。日経平均は2000年以来15年ぶりの高値をつける一方で、ドル円は118円-120円の狭いレンジを延々と往復するのみ。先日日経平均が160円上がる場面では、ドル円も119円を突破しましたが、その後の勢いが続かず再び118円台に引き戻されています。

 これを前回は、「既に買っている人間が多すぎて上がらない状況」と説明しました。下がるときは一気に下がることからも依然としてこの状況は続いているものと思われます。しかし、別の観点から着目することも出来ます。それは、ドル買いそのものが足元で一服していることです。

 全通貨ペアにおけるドルの買われ方をチャート化したドルインデックス(DXY)を見てみると、ドルの数値は94.20というところまで来ています。リーマンショック直後にドルが大量に買われた歴史局面でも90だったことを考えれば、明らかに平均から乖離した数値だということが分かると思います。

 実際にドルインデックスで最も大きな割合を占めているユーロドルをみると、底値を確認して反発局面にあることも確認できます。ユーロは今後も緩和を続けることは間違いなく、これが一時的なものに終わるかどうかは分かりませんが、短期的にはドルがこれまでのように買われ続ける状況は落ち着いたと言えるのではないでしょうか。

 さらに着目してほしいのが、シカゴ筋(と呼ばれるファンド)のポジションです。先ほど「買い方が多すぎて上がらない」と言いましたが、既に「プロ」は年末のピークからドル買い円売りポジションをピークの半分にまで減らしています。これはドル円が100円-105円を彷徨っていた頃の総量と同じです。

 彼らがこれからドル円が下がると読んでいるのか、それとももっとおいしい通貨があるからドル円を放り出して他通貨に逃げたのかは分かりませんが、いずれにせよ株価と違い、ドル円の終わりなき上昇もそろそろ限りが見えてきたのでは……というのが現状の見立てです。(執筆者:大島 正宏)