通貨ペア逆相関の利用でリスクヘッジをしよう


 1月15日のCHFショック以降なんとなく日常的に主要通貨ペアのボラティリティが高まっていることから、通貨ペアの逆相関に注目して売買をするように心がけています
逆相関とはひとつの通貨ペアを設定したときにそれとまったく逆さまに動く通貨ペアの
ことをさします。

 上の表で見てみますと、各通貨ペアにおいてオレンジのマークがしてあるものが逆相関にあたる部分となります。

 たとえばEUR/USDで考えてみるとUSD/CADとUSD/CHFなどが逆相関でEUR/USDがあがれば、逆さまにこうした通貨ペアが下がることを示唆しています。逆EUR/GBPなどのポジションを同方向にもってしまいますと、損益が同じタイミングに出てしまうので損失補てんには使えないことになります。

 保有ポジションと逆方向に動いたら、FX業者によってはコストのかからない両建てで損失を確定させて動きをみながらはずしていくという高度なテクニックもないことはありません。経験上両建ては損失確定までは確かに使えますが、買いにしても売りにしてもそのポジションをはずしていくのはきわめて難しく、どちらかの方向に戻ったらはずすというのは理論上では可能ですが、実際にはずしてみるとまた逆に動くことがあるとせっかく確定させた損失を増やすことになりかねないきわめてリスキーな方法になってしまいます。

 したがってスイングトレードで底値からポジションを持ち続けているものの、一定の下げの時期だけ反対売買をするといったことに使う以外はなかなか難しいのが現実です。

 それよりはこうした逆相関を利用して異なる通貨ペアで損失が広がらないように補填し、全体のポートフォーリオで利益率を管理していくことがお勧めとなります。ただし、資金管理上、逆相関に当たる通貨ペアのコストとスプレッドについては事前によく研究しておくことが必要になります。ドル円とユーとドルのよう名通貨ペアで逆相関を利用するのは比較的ワークする場面が多いですが、特殊な通貨ペアでスプレッドが広がってしまう場合にも理論上は利用できるものの、実際にはワークしない逆相関の典型になってしまうからです。

 頭だけで考えるのではなく、一定の状況を設定してバックテストを行ってみるという入念さもこうした売買手法には必要となるのです。(執筆者:坂本 博)

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