FXでの勝利につながる平常心を保つ2つの知識


 前回FXでの勝利には平常心が大切だとお話ししましたが、そうは言っても一長一短で身に付けることは出来ません。散歩に行く、温泉へ入るなどの「応急処置」は出来ますが、どんな相場でも向き合いながら平常心で要られる人は多くないでしょう。

 株で300億円儲けたことで有名なBNF氏も、マウスをモニターに叩きつけて何度壊したか分からない、とインタビューで話していました。ですから、逆にこれが出来てしまえば、FXのみならずあらゆる状況で無敵だと私は思っています。株やFXの取引でコンピュータがなぜ人間のパフォーマンスを上回るのでしょうか。それは彼らが、どんな時も正確に、そして素早い判断が下せるからです。

FXでの勝利につながる平常心を保つ2つの知識

1. 確率を修める

 私は平常心を保つためには、深層意識のレベルで常に理性的である必要があると思っています。

 もっとも重要なことは、確率を修めることでしょう。数学的な知識は全く要りません。ここで求められているのは、確率に基づいた思考です。

 例えば、ルーレットで赤が5回連続で出た時、我々はどう感じるでしょうか。赤が5回連続で出たのだから次も赤? それともそろそろ青? 答えはどっちでもありません。ルーレットで赤と青が出る確率は常に50%です。FXにも同じことが言えます。ですからチャートだけを見て、「そろそろいいだろう」、「まだいけるはず」というのは、自殺行為以外の何者でも無いのです。

2. 認知バイアスを熟知する

 次に私が重要だと考えているのは、人間が持つ認知バイアスを熟知することです。残念ながら我々はコンピュータと違って生き物である以上、常に認知バイアスから逃れることが出来ませんが、それでも認知バイアスを知ることによって、いざというときに「いま認知バイアスに引っかかっているな」ということに気づくことが出来ます。

 具体的に認知バイアスにはどんなものがあるのでしょうか。

 例えば、人間は何かを選んだあと、選んだ理由を探す生き物です。買いポジションを建てたら買った理由を、売りポジションを建てたら売った理由を、ニュースでもチャートでも、なんでもいいから自分の都合に良いものだけを探そうとします。正当化できるものを探して、安心しようとするのです。もちろん、このような認知バイアスから生み出される行動が、結果的に逆行ポジションの損切りを遅らせ、最終的にあなたの平常心を奪い去ってしまうことは言うまでもありません。

 列挙するとキリがないのでこれくらいにしておきますが、このほかにも人間は余りにも損を出すと、「これでヤラれたらしょうがない」といったような玉砕思考に陥ってしまうことも分かっています。

 こういった確率や認知バイアスの知識を身につけることによって、自分自身を客観的に見つめることが出来、コンピュータのように意識と行動を切り離し、なるべく平常心でいられるようになるのです。これらの話は行動経済学を取り扱った本に色々と書かれていますので、FXで勝ちたいのであれば、ぜひ一度読んでみることをオススメします。(執筆者:大島 正宏)