短期売買は平常心が命 負けだしたら売買画面を閉じて散歩しろ


 短期売買(デイトレ)で最も重要なことは何でしょうか。チャートを読む力でしょうか。私は平常心だと思っています。

 経験上、技術はほとんど必要ありません。FXをやったことがある人ならば、5分先のことは分からなくても10秒くらい先のことって何となく想像がつきますよね。それなのに、なぜ勝てないのか。それは、人間はいとも簡単に平常心を失ってしまう生き物だからです。

 麻雀や格闘ゲームなどリアルタイムで進行するゲームを想像してみてください。冷静に一歩引いて立ち回ることが出来ている時、気分がのっている時って勝率が大体いいですよね。いわゆる、「ツイている」波に乗った状態です。あなたの能力がマックスに発揮されている状態です。平常心でいることが出来れば、心の持ちよう一つでここまで勝てるのです。

 しかし、どこかで一歩ボタンを掛け違えると途端に勝てなくなります。なんとか挽回しようと焦りだすと、もうあとは転げ落ちるような負の連鎖がスタートします。これはあなたの能力というよりも、あなたの性格の問題です。不安に苛まれる性格があなたの能力の芽を潰してしまうのです。

 中期長期売買は市場の分析や、予測など、知識が求められますが、短期売買はチャートの波に乗ることが出来れば一切知識はいりません。さまざまなトレード本が世に出回っていますが、はっきりいって不要です。そんな暇があったら、心を落ち着ける本でも買った方がよほど有意義です。

 しばしば格闘ゲーム界の寵児である梅原大吾さんの特集が大手FXサイト、ザイFX!で組まれていますが、これも常に冷静な判断を下すことが求められる格闘ゲームとFXには通じるものがある、と編集部が判断しているからでしょう。

 私は、「短期売買で負けだしたら売買画面を閉じて散歩しろ」、とよく言っています。温泉が近くにある人は、温泉にでも浸かりに行くといいでしょう。

 その間もしチャンスがあったら?

 おそらく平常心を失ったあなたは、チャンスを十分に生かすことは出来ないでしょう。そもそも例え余剰資金だろうと、ほとんどの人が損した額は人生を豊かなものに、あるいは別方向に変えるだけの力があるお金だったと思います。そんな大金を動かすのに、なぜ慎重さを欠いた状態で臨むのでしょうか。

 ですから、もしこれからFXを短期売買で始めようと思っている方は、まず平常心を保って負ける回数を減らすことから始めましょう。平常心さえ保てれば、はっきり言ってFXは勝てるのです。(執筆者:大島 正宏)