ビルグロースに代わる新債券王ジェフリーガンドラックの仰天予想とは?


 年明け、順調に株も為替も上昇過程に乗るかと思いきや、昨年の年初と同じように原油安のおかげでいきなりセンチメントが変わってしまい、先が読みにくくなってしまった1月第一週ですが、まだ新年も明けたばかりですので、週末少し俯瞰から市場を眺めてみるのもいい機会ではないでしょうか。

 そこでガンドラックの2015年予想についてご紹介したいと思います。

 PIMCOとのいざこざで退社しすっかり影が薄くなったビル・グロースに代わって今市場でもっとも注目されているのが米国の資産運用会社ダブルライン・キャピタルのCEOであるこのジェフリーガンドラックです。同氏は年明けのバロンズ誌のいたビューに答えてかなり驚きの予想をしており、一部はポジショントークも含まれているのかも知れませんが、知っていて損はないものであろうと思いますのでアウトラインだけご紹介しておくことにいたしましょう。

米10年債利回りは1.38%を下回りうる!?

 基本的にガンドラックもFRBが今年FF金利の誘導目標を引き上げるとは見ていますが、その結果は利上げに結びつかず、2012年に記録したここ数年の最低値である1.38%を下回る可能性があると見ているのです。原油価格が40ドル台を下回ればその可能性は十分にあるとしていますが、すでに年明けWTIの先物で50ドル割れを示現しているだけに、この可能性がかなり高まっているといえるのです。

米株式相場についてもかなり慎重なスタンス

 ガンドラックは米株価についても慎重な見方をしており、年初には株式から債券とのシフト、つまりグレートローテーションが顕在化していると予想しています。またオバマケアの 関連で一時的に5%を超えた米国の成長率についても3%以下を見込んでおり、世界的な先進国のデフレ圧力が米国経済にも重くのしかかり、ドル高が逆に価格競争力を失わせることにつながると見ているのです。

新興国経済も大きく減速を予想

 中国、ロシア、イランといった国の経済減速についても厳しく指摘しており、日銀の量的金融緩和は世界各国における通貨安戦争をさらに再燃させるドライバーになるとも指摘をしています。

 全体として株式相場と経済成長の黄色信号を厳しくしており、世界経済が変調をきたしている証拠であるとの指摘をしています。全体として債券に強気で株に弱気な発言は債券王のガンドラックらしいポジショントークにも聞こえますが、それにしても我々が一般的に米国経済がかなり好調であると見ているのと大きく見解が違うところが気になるところです。すべてを真に受ける必要はありませんが、逆のシナリオを読み込んでおくというのもFX取引では重要な視点となります。

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BARRON’S http://on.barrons.com/1tMJfFd

以上です。(執筆者:坂本 博)