FOMCの結果を受けドル売り反応の為替マーケット


 1月FOMCの結果が発表となり、市場はドル売りで反応しています。内容としては景気認識は上昇しているとしながらもインフレの流れは下落しているとなったため、それを嫌気している状況です。前回の会議でフォワードガイダンスの文言をいじった部分はそのまま残されている状態で、おおむね変化はないのが今回のFOMCの結果となっています。

2004年のFRB利上げに酷似するスケジュール

 今回のFRBの利上げスケジュールは2004年グリーンスパン議長時代のプロセスに非常に似ています。2004年も1月に今のFOMCと同様にフォワードガイダンスの文言をいじり、結果的に6月にFF金利上昇を決めています。経済状況こそ違いはあるものの、この流れはかなり参考になるものといえます。

 2004年は春先まで株価が乱高下することとなり、とくに利上げ決定間近となった時期には7%近く米国株価が下落し日本の日経平均も追随することとなり、当然それに引きずられてドル円も下落を果たすことになっています。したがって今回の米国の利上げもそのタイミングが明確になった時点で一旦は株もドル円も下押しを覚悟しておく必要がある状況で、今後4月までのFOMCの結果でそれを探ることになりそうです

MIT学派ローレンス・サマーズのダボス会議での利上げ慎重発言が気がかり

 ところでFRBにおけるMIT人脈の理論的支柱ともいうべき存在のローレンス・サマーズ前財務長官がダボス会議で米国の利上げに否定的な発言をしていることが市場では注目されています。

 国内では人質事件のノイズで一切のダボス会議情報はかき消されましたが、ゴールドマンサックスのCEOとの対談で、現在のFRBの政策を支える長期停滞論を唱えるサマーズから利上げ慎重論が出ていることは注目される状況といえます。

 ただFRBは他の新興国市場がどれだけ痛んでいようが自国にプラスになると考えればお構いなしに利上げを行うスタンスであるため、安易な利上げ後ズレ期待をするのも危険な状況であり、今後FOMCの議事録内容にさらに注目があつまりそうです。

ドル円は下値模索のリスク

 ドル円は過去7営業日以上21日移動平均を上回ることができず、一旦下値を試しに行きそうな気配となっています。どうも117円近辺にはどこかの国のやんごとなきPKOと思しき勢力の買いがあるような動きとなっていますが、この117円を下抜けすれば116円台前半ぐらいまでの押し目は覚悟しておく必要がありそうです。(執筆者:坂本 博)