過去1ヶ月の投資家のコストラインである21日移動平均線について考える


 移動平均線にはいろいろな日にち設定が考えられますが、直近のドル円相場では21日移動平均線が結構ワークしている状況にあります。

 年末に121.83円をつけたドル円はどうもこれがピークだったようなレンジ取引の動きを見せ始めています。直近でも先週はずっと118.80円あたりの21日移動平均線を上限としてそれをどうしても上回ることが出来ずに上下1円ちょっとのレンジ幅を上下しています。

21日移動平均線は過去1ヶ月の投資家のコストを示現

 この21日移動平均線は土日を除いたほぼ一ヶ月の投資家のコストを示すもので、最近のようなレンジ相場に逆戻りのドル円では、この21日移動平均線が相場の頭を抑える傾向があるのです。つまりこのラインを超えるあたりになるとそれなりに利益確定をする連中が多いことを示唆しているのです。

 これが大きなトレンドを描いていくときには21日移動平均を完全に上抜けすることがほとんどですが、年末に高値をつけてから115.50円近辺まで下押しして119円を超えられない比較的狭いレンジ相場を形成しているときには21日線が結構役にたつのです。

 このラインを完全に上抜けていくとセンチメントが変わる可能性もあるので、順張りでついていくポイントとしても機能することになります。移動平均線はどの日にちでもあまり変わらないとする人も多いですが、実はこまめにセットして利用すると結構異なる結果を得ることができるのです。当面ドル円のお勧めは21日移動平均線の利用です。

インターバンクディーラーやヘッジファンドは140日線がお好き

 こうした移動平均線の設定日にちというのは業界によってもトレンドがあるようでインターバンクやヘッジファンドは長いほうの線としては140日線を結構見ているといわれます。これはヘッジファンドなどの場合投資サイクルにも微妙にからんでいると思われます。いずれにしてもこうした移動平均線は一度日にちを設定したら、長く毎日チェックしていくことが力になります。

 必ず相場のプライスアクションはわれわれに何か変化の信号を送りつけてくるのです。(執筆者:坂本 博)