チャート形状予測ツールは使えるか?


 最近多くの店頭FX業者が無償で提供し始めているのがチャート形状予測ツールと呼ばれるもので、各社名称は異なりますが、過去のチャートの形状をデータとして保存し、現在のチャートと類似した形を最大3つまで表示して確認できるようにしているものがほとんどとなっています。

 インヴァスト証券ではらくらくテクニカル、外為どっとコムではぴたんこテクニカル、FXプライムbyGMOではぱっと見テクニカル、セントラル短資FXではみらいチャートといった形で異なる名称をつけていますが、実はこれはセンティリオンという金融工学の専門会社がサードパーティとして各社に提供しているほぼ同じソリューションなのです。

ひとむかし前はヘッジファンドだけが利用していた高レベルのお宝ツール

 こうしたチャート形状分析ツールというのはちょっと前まではヘッジファンドなどだけが利用していたもので、莫大なビッグデータを保管して形状のチェックをしなくてはならない特別なものだったのですが、いまやこうした非定型データの検索とマッチングをネット上で簡単に表示させることができるようになったので実現した結構画期的なツールとなっているのです。

人が売買している以上、動きが似てくることは確かにある

 このチャート形状分析ツールでは近似値のチャート3つを提示してくれることになります。確かにぴったりあたるということはなかなかないのですが、3つのチャートで提供された予測される動きに近い動きになることは結構頻繁にあり、馬鹿にできないものとなっています

 もちろん相場のレベルの問題などとも関係しますし、昨年の5~6月ごろのボラティリティがすっかり無くなってまったく動かなくなったレンジ相場のような環境下では分析してもほとんど何の示唆も得られないということはありましたが、9月以降の上昇の動きではそれなりに参考になる部分もありました。

なにより毎日チェックしてみることが重要

 こうしたテクニカルツールの場合、漁師さんが夕焼け空を見て翌日の天気を判断するのと同じように、とにかく頻繁に使いこんでどういう時に的中精度があがるのかをしっかりつかむことが重要になります。

 ヘッジファンドのような投資のプロであってもチャート形状を気にしてきたというのは、結構大きなヒントであり、それなりの使い勝手を示唆するものといえるのです。特に最近のような官製相場が続きますとオシレーター系のテクニカルチャートがうまく使えないことも多いため、こうしたテクニカルツールが活躍する場も多くなってきているのです。どこの業者でも口座を開設すれば無償で使えますので一度試してみるのがお勧めです。(執筆者:坂本 博)