スイス中銀の動きから推測されるECB国債買入れQE22日実施の信憑性


 スイス中銀の突然の対ユーロ無制限介入宣言の余波は続いていますが、注目はなぜ昨日のタイミングでこれを声明として発表したかです。これは1月22日のECB理事会で正式に国債の買取によるQEの実施が発表さてユーロが下落する前に行っておいたほうがいいというスイス中銀の発想が働いたことはほぼ間違いがありません。

1月22日のECB理事会での金融緩和はほぼ決定的との憶測が高まる

 ということで市場ではユーロ売りが加速する可能性がでており、昨日のスイスフランショックも相まって対ドルで1.1方向に大きく動くことになることも想定しておく必要がありそうです。とくにBuy the rumor and Sell the factのことわざどおりにいけば22日の前に急下落する可能性がたかまっています

 大手の外資系ヘッジファンドは昨年末から1.1のオプションを大量に購入してすでに仕込み済みとの話もありますので、今回のスイスフラン関連での損失の穴埋めにこれを使う可能性もでてきています。

損失補てんに使われる?ドル円と日経平均

 昨日のEURCHFの下落は結果としてポジションを保有していた投機筋も売るに売れずにまだ保有して途方にくれている状態が続いているため16日以降も引き続き敗戦処理のための穴埋めが続くものと思われます。

 その中でも昨年から結構利が乗ってきたドル円と日経平均が売られて利益捻出される可能性が高まっています。安値では買いの絶好のタイミングにも見えますが、なんせ売りの動機は損失補てんですから通常のロジックでは理解できない動きが多数現れそうです。

 ポジションをお持ちになろうとする方は十分な注意が必要となることを今一度確認していただきたいと思います。

デフォルトではないので巻き返しにも要注意

 今回の件はあくまで金融市場での一小国の中央銀行の為替政策の変更に過ぎませんので、一定の期間を経て大きな巻き返しがおきることも考えられます。これはデフォルトのような事態ではなく単に介入やめたという話だけですきあら、そのあたりも誤解のないように理解しておく必要がありそうですね。(執筆者:坂本 博)